■ 三室戸寺(みむろとじ)
  7月1日放送


宝亀年間(770〜781)、光仁天皇が宇治川の支流で観音像を見つけ、像を祀る伽藍を創建したのが起源。 光仁・花山・白河三帝の御室(みむろ)=離宮だったため、後に三室戸寺となったと言われている。本山修験宗の寺で西国三十三観音霊場の十番札所でもある。二度の火災のため現在の本堂、鐘楼は江戸後期の再建。花の寺として知られ、春の躑躅に紫陽花・蓮、秋には紅葉、秋明菊と、季節ごとに違った表情が楽しめる。枯山水の庭や池泉もありゆっくりと境内を散策できる。 平安期の仏像が納められる宝蔵庫は毎月十七日に公開される。



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梅雨の雨を集めて流れる宇治川。

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その程近い山間に建つ三室戸寺は花の寺として知られ、
この時期、山門脇の谷が一万株の紫陽花に埋まります。


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雨にうたれて日ごと色を濃くする紫陽花が
山寺の風情に彩りを添えます。  

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「ようおまいり」と優しく書かれた石柱が迎える
三室戸寺は、西国三十三観音霊場の十番札所。  

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巡礼者が足腰の健全を願って奉納した
本堂の小さな草鞋が、人々の祈りを物語っています。

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毎月十七日に公開される重要文化財の仏像を納めた宝蔵庫。

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やさしいお姿のお釈迦様が
「ようおまいり」と言っているような気がします。

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仏様、紫陽花、三重の塔、すべてが心に優しい三室戸寺。
間もなく紫陽花から蓮の花へと季節は移って行きます。



撮影は人気のない朝6時から始めましたが、紫陽花の撮影が終わる頃から境内は拝観客でいっぱい! これまで桜と紅葉の時期を除いて、こんなに人の多いお寺は初体験です。

人が集まるのが納得の紫陽花の多さ、美しさなのですが、撮影すると花の単体は綺麗なのに広い絵を狙うと寂しい絵になってしまいます。

おそらく、花に比べて葉の緑の量が圧倒的に多いからなのでしょう。最後まで花の多さを表現することができなかった、カメラマン泣かせの紫陽花でした。


「PEACE」
作曲者:Horace Silver
演奏者:松永 貴志