
京都 心の都へ
今週は渉成園を訪ねます。

東本願寺の飛地境内にある渉成園。

周囲に枳殻(からたち)が多かったことから
枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。


門を入ると、大胆な組み合わせの石垣に
目を奪われます。

広大な池を中心とする庭園は
伸びやかなたたずまい。

渉成園は江戸時代の初め、
東本願寺の門首の隠居所として造営され、
ろう風亭(ろうふうてい)からは東山を借景とした景観が広がります。



文人・石川丈山の作と言われる庭には
風雅な建物が点在します。

池に優雅な姿を浮かべる橋殿・回棹廊(かいとうろう)。

建物の床下まで池が入り込んだ
滴翠軒(てきすいけん)と臨池亭(りんちてい)。

市街地の喧騒も届かず、
静けさの中に滝の音だけが響きます。

園内のススキが輝きを増し、
池を渡る風が秋めく渉成園です。



