今週の放送内容

渉成園(しょうせいえん)
9月30日放送

1641年、徳川家光によって東本願寺の東に約一万坪の土地が東本願寺に寄進され、後に第十三代宣如上人の隠居所として渉成園が建てられた。 周囲に多くの枳殻を植えていたことから枳殻亭とも呼ばれる。
作庭は洛北に詩仙堂を営んだ文人・石川丈山で、印月池を中心に四つの茶室と書院、持仏堂などが佇む池泉回遊式庭園。  儒学者の頼山陽がその趣を賞賛し、「渉成園記」に「渉成園十三景」を選んで美しい詩文を添えて紹介している。
幕末の火災で建物すべてを焼失したが明治に復興され、春の桜、秋の紅葉が名高い。

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京都 心の都へ
今週は渉成園を訪ねます。


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東本願寺の飛地境内にある渉成園。


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周囲に枳殻(からたち)が多かったことから
枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。

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門を入ると、大胆な組み合わせの石垣に
目を奪われます。


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広大な池を中心とする庭園は
伸びやかなたたずまい。


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渉成園は江戸時代の初め、
東本願寺の門首の隠居所として造営され、
ろう風亭(ろうふうてい)からは東山を借景とした景観が広がります。


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文人・石川丈山の作と言われる庭には
風雅な建物が点在します。


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池に優雅な姿を浮かべる橋殿・回棹廊(かいとうろう)。


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建物の床下まで池が入り込んだ
滴翠軒(てきすいけん)と臨池亭(りんちてい)。


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市街地の喧騒も届かず、
静けさの中に滝の音だけが響きます。


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園内のススキが輝きを増し、
池を渡る風が秋めく渉成園です。


京都駅から歩いて10分程の場所に渉成園の見事な庭があることを知っている人は少ないと思います。桜と紅葉の時期以外は観光客も少なく、じっくりと堪能できます。 とは言え、広い絵の撮影では必ず人が映ってしまいます。こんな時は、人がいなくなるのをひたすら待つての撮影となります。
ちなみに、5秒のカットが必要なとき、人がいなくなって6秒後に別の人が現れることを、我々は“奇跡がおきた”と呼んでいます。
そういう意味では、今回は奇跡の連続でした!ところが昼の12時を過ぎて30分ほどの間、ランチタイムなのでしょうか。観光客の姿が全く見えなくなりました。午前中の奇跡も昼時は普通のことでした・・・
*今回、建物の中から撮影させていただきましたが、通常は中には入れません。


「LOVE THEME FROM “SPARTACUS”」
作曲者:A. NORTH
演奏者:QUARTETTO MODERNO