
今週は阿弥陀寺を訪ねます。

洛北・大原の北、古知谷(こちだに)。

色の鮮やかさで知られる阿弥陀寺のカエデが
例年より遅れてようやく色づき始めました。
晩秋の陽に輝く紅葉はこの世の浄土を思わせます。


深い谷あいに、小さな堂宇が点在する鄙びた風情の境内。

樹齢八百年の大カエデもまもなく赤く染まります。

江戸時代の初め、
弾誓(たんぜい)上人によって念仏道場として建立された阿弥陀寺。

本堂には上人自ら彫り上げた弾誓仏。
植え込まれた上人の頭髪が今も耳元に残ります。


晩年、強い信仰心に貫かれた上人は、
松の実と皮だけで命をつなぎ
本堂裏の岩窟に入って、生きたまま即身仏になられました。

今も岩窟の中で教えを説いているような気がします。

仏に帰依した弾誓上人の生涯が心に沁みる阿弥陀寺です。



