今週の放送内容

阿弥陀寺(あみだじ)
11月18日放送

大原の里の北、古知谷の山腹に位置し、紅葉の名所として名高い阿弥陀寺は、1609年諸国行脚して修行を積んだ弾誓上人により念仏道場として建立された。深い谷にある境内は鬱蒼とした木々に囲まれ仙境を思わせる。本堂には鎌倉期の阿弥陀如来像(重文)の他、上人自らが彫り上げた人間の理想像を表す「弾誓仏」が祀られている。
本堂裏手の石廟には弾誓上人が即身仏(ミイラ仏)となって眠っており、神秘的な空気が漂う。
また、皇室と縁のある寺としても知られ、宝物殿に下賜された宝物が展示されている。

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今週は阿弥陀寺を訪ねます。


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洛北・大原の北、古知谷(こちだに)。


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色の鮮やかさで知られる阿弥陀寺のカエデが
例年より遅れてようやく色づき始めました。
晩秋の陽に輝く紅葉はこの世の浄土を思わせます。

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深い谷あいに、小さな堂宇が点在する鄙びた風情の境内。


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樹齢八百年の大カエデもまもなく赤く染まります。


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江戸時代の初め、
弾誓(たんぜい)上人によって念仏道場として建立された阿弥陀寺。


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本堂には上人自ら彫り上げた弾誓仏。
植え込まれた上人の頭髪が今も耳元に残ります。

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晩年、強い信仰心に貫かれた上人は、
松の実と皮だけで命をつなぎ
本堂裏の岩窟に入って、生きたまま即身仏になられました。


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今も岩窟の中で教えを説いているような気がします。


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仏に帰依した弾誓上人の生涯が心に沁みる阿弥陀寺です。


今年の京都の紅葉は異常に遅れています。撮影当日、最も絵になる山門前の参道のカエデは、一本が僅かに色づきはじめているだけ。紅葉狙いなのに…と弱っていると、30bほど離れている参道脇の駐車場の周囲に見事な紅葉を発見!なんとかイメージを膨らませることが出来ました。これなら、かなり高い位置にある境内は少しは紅葉しているはずと思って上ると、五月の新緑を思わせる三百本のカエデが目の前に…!? 聞けば、境内は谷に位置しているので日が届かず、紅葉は遅いそうです。とは言え、御住職もこんなに遅れたのは記憶にないとおっしゃっていました。
番組の記録を調べて見ると、十年ほど前に阿弥陀寺の紅葉を11月の初旬に撮影していました。今回の撮影は11月中旬です。ほとんど紅葉していなかったことを考えると、十年前から2週間ほど遅れていることがわかります。阿弥陀寺で、地球の温暖化を実感したロケでした。


「ALL ALONE」
作曲・演奏者:MAL WALDRON マル・ウォルドロン