今週の放送内容

大光明寺(だいこうみょうじ)
12月9日放送

京都御所の北側に位置する相国寺の塔頭・大光明寺は、1339年夢窓国師が創建したお寺です。1614年 徳川家康によって再興されたのち、1651年相国寺山内に移り、数度罹災して1868年に廃絶。現在の大光明寺は、伏見宮家菩提所となっていた心華院が1906年に改称したものです。
本尊は普賢菩薩で、創建時に奉安されたものとされています。本堂前は白砂が広がる枯山水庭園で、「心字の庭」と名づけられた名庭です。

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今週は 大光明寺を訪ねます。


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相国寺の塔頭、大光明寺は、
鎌倉時代の初めに創建されたお寺です。


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御所の北にひっそり佇む境内が、
雨上がりの瑞々しい空気に包まれています。


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中門を開けると、そこは一転 枯山水の世界。


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存在感のある石が、大海原に点在する島のようにも思え、
耳を澄ませば、波の音が聞こえてくるようです。


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本堂では、普賢菩薩が訪れる人を迎えます。


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手をあわせたその姿は、悩める人々を包みこむような
やさしさに満ちています。


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街中の喧騒を忘れ、心が穏やかになるひとときです。


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大光明寺から程近い、京料理のお店 畑かく。


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ぼたん鍋は、京都の冬の風物詩のひとつです。


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白味噌で煮込んだお鍋はあっさりとした味わいで、
冷えた身体も暖まります。


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囲炉裏のぬくもりに、心も癒される京都の旅です。


大光明寺は観光寺院ではないので、普段は拝観業務を行っていませんが、心字の庭と普賢菩薩の拝観は(日中であれば)いつでもできます(表門を入って右側に玄関がありますので、そこで申し込めば無料で拝観できます)。ガイドブックなどにもおそらく掲載されていないので、観光客はほとんどいません。正に「お庭鑑賞の穴場」といったお寺です。心字の庭は、竜安寺の石庭を連想させるすばらしい枯山水です。一度行かれてみてはいかがでしょうか。


「Beyond The Blue」
作曲・演奏者:CHERYL GUNN