今週の放送内容

下鴨神社(しもがもじんじゃ)
1月6日放送

下鴨神社は正式名称を賀茂御祖(かもみおや)神社といい、日本書紀に記述があるほどの歴史を持つ神社です。
3万6千坪におよぶ広大な境内は糺(ただす)の森とよばれ、原生森林の名残を色濃くとどめています。その中に、国宝の東本殿、西本殿、重要文化財の楼門、舞殿、神服殿、四脚中門など、数多くの社殿が建ち並び、全体が世界遺産に登録されています。
扇面洛中洛外図屏風は京都の年中行事を扇の形に描いたもの。左隻に東山、右隻に洛中と洛西の様子が描かれており、現在は右隻のみが公開されています。
下鴨神社では、小正月(1月15日)に御粥祭が行われます。このとき、正月の間、神々に供えられた御餅を小豆粥にして、参拝者に振舞われます。

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今週は下鴨神社を訪ねます。


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洛中を流れる賀茂川と高野(たかの)川。

二つの川にはさまれた所に、
下鴨神社の境内、糺(ただす)の森があります。
森の中には小川が流れ、
古代の名残をとどめる木々がうっそうと茂っています。

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鳥のさえずりに送られて奥へ進むと、
神社の社殿が見えてきました。

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下鴨神社は、源氏物語や枕草子に登場するほど
古い歴史を持つ神社です。

楼門や本殿など、平安の様式を今に伝える社殿が建ち並び、
荘厳な雰囲気に包まれています。

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洛中洛外の年中行事を描いた屏風。
お正月に蹴鞠を楽しむ様子が描かれています。

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一月十五日に催されるお粥祭。
お正月の間、神様に供えられたお餅で小豆粥が作られ、
参拝者にもふるまわれます。

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お粥の温かさにほっとするひととき。


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これも、京都のお正月の風物詩です。


糺の森には、野鳥が多く生息しています。下見のときも、水飲み場で水浴びをしている鳥などを見ることができました(残念ながら撮影に成功することはできませんでしたが)。
番組で紹介している鳥は、「イカル」という種類だそうです。野鳥に詳しいスタッフが教えてくれました。私はその名前は初めて聞いたのですが、奈良の斑鳩(いかるが)の里は、このイカルがたくさんいたことから名づけられたとか!?その話を聞いたら、なにやらありがたい鳥に思えてきました。


「Oriental lagoon」
作曲・演奏者:infinix