
今週は聖護院(しょうごいん)を訪ねます。

聖護院は、およそ900年前に創建された
天台宗の門跡寺院です。


門主のほとんどを皇室より迎え、
また、2度にわたって
仮皇居となるなど皇室と縁の深いお寺です。

御座所から見える優美な鳥の襖絵。
寝殿は、170面にもおよぶ襖絵で飾られています。
歩き進むにつれて異なる絵が出てくる様は、まるで迷宮のよう。


平安時代に作られた本尊、不動明王。
お寺の長い歴史が刻まれています。

女院の御殿だったものを御所より移築したという書院。
中に入ると、蝋燭の明かりで、影がゆれる風雅な透かし彫り。
350年前のガラスなど、格式の高さを感じるしつらいが随所に見られます。


聖護院の寺領では、昔、良質な野菜が作られていました。
ここ一平茶屋では、その聖護院かぶらで作った
かぶら蒸しをいただくことができます。


舌の上でとろける味わいに、疲れも癒される冬の旅です。



