
今週は雲龍院を訪ねます。

室町時代、後光厳(ごこうごん)天皇により建立された
泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭、
雲龍院。


境内の遅咲きの梅が、例年より早く咲こうとしています。

雲龍院は古くから写経道場として知られ、
今も本堂の竜華殿(りゅうげでん)で、
人々の写経する姿が見受けられます。

一文字一文字に想いが込められる写経。

その想いを本尊の仏様が受け止めてくださいます。


写経の他にも、苔の庭など見所の多い雲龍院。

書院の部屋には、丸い悟りの窓と四角い迷いの窓。
二つの窓を前にして人は何を思うのでしょうか。

台所には、左足を一歩踏み出した珍しい姿の大黒様。
「走り大黒」として広く親しまれています。


写経を終え、庭に咲く花を眺めてお茶をいただけば
清々しさが心にしみる雲龍院です。




