
今週は法輪寺を訪ねます。

嵯峨野と嵐山を結ぶ渡月橋。
その昔は法輪寺橋と呼ばれ、法輪寺を参拝するために架けられたといわれています。

新緑の山門をくぐると本堂への長い石段が続きます。


新緑の山門をくぐると本堂への長い石段が続きます。

奈良時代の初めに創建された法輪寺は、古くから人々の信仰を集めてきました。

参詣曼荼羅には、渡月橋を渡る人々の姿が生き生きと描かれています。

静寂につつまれた本堂には、「嵯峨の虚空蔵様」と呼ばれる知恵の仏様。


その知恵を授かるため、十三歳になった子どもがお参りする「十三参り」の風習が今も受け継がれています。

大人の入り口にいる子どもたちが願いをこめて納めた文字。

帰り道は知恵がお寺に戻ってしまわないよう、振り返ってはいけません。

お祝い菓子の豊かな彩りにも心が華やぎます。

子どもたちの姿を静かに見守る法輪寺です。



