今週の放送内容

法輪寺(ほうりんじ)
4月28日放送

嵐山の中腹にある法輪寺は、奈良時代、行基(ぎょうき)によって開かれた古刹。本尊の虚空蔵菩薩は知恵、福徳、技芸上達の仏様で、「嵯峨の虚空蔵様」として人々に親しまれている。
「十三参り」のお寺としても知られるこのお寺には、3月13日〜5月13日の間、数え年十三歳になった子どもたちが虚空蔵さまの恵みを得ようと訪れる。

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今週は法輪寺を訪ねます。


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嵯峨野と嵐山を結ぶ渡月橋。
その昔は法輪寺橋と呼ばれ、法輪寺を参拝するために架けられたといわれています。


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新緑の山門をくぐると本堂への長い石段が続きます。

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新緑の山門をくぐると本堂への長い石段が続きます。


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奈良時代の初めに創建された法輪寺は、古くから人々の信仰を集めてきました。


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参詣曼荼羅には、渡月橋を渡る人々の姿が生き生きと描かれています。


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静寂につつまれた本堂には、「嵯峨の虚空蔵様」と呼ばれる知恵の仏様。

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その知恵を授かるため、十三歳になった子どもがお参りする「十三参り」の風習が今も受け継がれています。


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大人の入り口にいる子どもたちが願いをこめて納めた文字。


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帰り道は知恵がお寺に戻ってしまわないよう、振り返ってはいけません。


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お祝い菓子の豊かな彩りにも心が華やぎます。


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子どもたちの姿を静かに見守る法輪寺です。


法輪寺は家の近くのお寺さんという感じのところで、境内には人をほっとさせてくれる雰囲気が漂っています。撮影の日は平日でしたが、午後になると「十三参り」の家族連れが次々と訪れ、境内は家族の笑顔であふれていました。昔から「嵯峨の虚空蔵さん」として親しまれてきた法輪寺は、今も地元の皆さんに身近なお寺さんなんだな・・・と実感しました。
ところで、このお寺には渡月橋や嵯峨野が一望できる素敵な展望台があります。いつも大勢の観光客で賑わう渡月橋界隈ですが、この展望台はそれほど混雑していません。のんびりできますよ!


「Bird of Paradise」
作曲・演奏者:Sally Oldfield