
今週は日向大神宮を訪ねます。

東山連峰の懐に抱かれるように建つ日向大神宮。

朝、霜が降りる寒さのなか、
寒桜が健気に咲いています。

京に都が移る遥か前、
古墳時代に創建されたと伝わる日向大神宮。

社は、伊勢神宮と同じ内宮(ないく)と外宮(げく)。
屋根に並ぶかつお木と突き出た千木が目を引く神明造りは
京都でも数少ない古い時代の建築様式です。


天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮。
「京のお伊勢さん」と呼ばれ、
伊勢神宮への代参として親しまれてきました。

内宮から山道を登ると、天岩戸(あまのいわと)が現れます。

古くから節分の日に岩窟をくぐる“抜け参り”は、
一切の罪や穢れが払われるとされ、
珍しい節分の神事として、今も続けられています。

境内に湧く泉は、かって京の疫病を治めた霊水。
清らかな水に神の存在を感じる日向大神宮です。



