今週の放送内容

日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)
1月26日放送

日向大神宮は、第二十三代顕宗天皇(五世紀末)の代に日向の高千穂の峯の神蹟を移して創建されたと伝えられている。 社は、伊勢神宮にならって内外二つの本宮を持ち、京都でも数少ない神社建築の初期の様式・神明造となっている。 内宮に天照大神、外宮に天照大神の御孫・天津彦火瓊々杵尊を祀る。
かつては伊勢神宮の代参として賑わい、「京のお伊勢さん」と親しまれた。
境内の天岩戸を節分の日にくぐると、心身の罪穢れが祓い清められ福運を招くと言われ、終日参拝客で賑わう。

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今週は日向大神宮を訪ねます。


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東山連峰の懐に抱かれるように建つ日向大神宮。


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朝、霜が降りる寒さのなか、
寒桜が健気に咲いています。


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京に都が移る遥か前、
古墳時代に創建されたと伝わる日向大神宮。


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社は、伊勢神宮と同じ内宮(ないく)と外宮(げく)。
屋根に並ぶかつお木と突き出た千木が目を引く神明造りは
京都でも数少ない古い時代の建築様式です。

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天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮。 
「京のお伊勢さん」と呼ばれ、
伊勢神宮への代参として親しまれてきました。


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内宮から山道を登ると、天岩戸(あまのいわと)が現れます。


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古くから節分の日に岩窟をくぐる“抜け参り”は、
一切の罪や穢れが払われるとされ、
珍しい節分の神事として、今も続けられています。


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境内に湧く泉は、かって京の疫病を治めた霊水。
清らかな水に神の存在を感じる日向大神宮です。


日向大神宮の境内は、南に向かって開いていて北・東・西は山。そのため日がさすと、周囲は日陰なのに境内だけに日が当たります。神社の方は「ここは神様の別荘なのかも?」とおっしゃっていましたが、不思議な空間です。大昔の人は、そういうことまで計算をして神社を建てていたのでしょうか…
いずれにせよ、天気がいいとゆったりした気持になれる神社です。
また、ここは隠れた紅葉の名所。秋に訪れてみたい気になりました。


「CYURA-DAMA」
作曲・演奏者:T.Kawashima・川嶋哲郎、竹澤悦子