
今週は妙心寺・麟祥院を訪ねます。

冷たい雨が降る妙心寺。

威厳漂う仏殿には、見るものを圧倒する大きな須弥壇。

弟子を従えた釈迦如来像は、蓮花を手に、教えを説く姿が表現されています。

麟祥院は、乳母・春日局の冥福を祈り、徳川家光が建立したお寺です。

御霊屋に安置されているのは春日局像。

大奥に生きた女武将のイメージとは遠い、優しいお顔で微笑みます。

本堂には、春日局と親交が深かった海北友雪が描いた雲龍図。
2匹の龍が生き生きと天を舞います。


母のように慕った春日局。
家光の思いが溢れる麟祥院です。

花ごころでいただく湯豆腐は、散策で冷えた体を温めてくれます。


梅の蕾が開く頃、妙心寺・麟祥院は暖かな日差しに包まれます。



