
今週は東山・花灯路を訪ねます。

東山に建つ浄土宗の総本山・知恩院。
高さ二十三メートルもの巨大な三門が威容を誇ります。

三門の傍らに広がる友禅苑は友禅染めの考案者・宮崎友禅斎を讃えて作られました。


枯山水の庭は日ごとに緑を濃くし、華やいだ姿へと変わっていきます。

陽が落ちると、庭は行燈の柔らかな灯りに浮かび上がります。

昼とは全く違った幽玄な世界。


友禅斎も行燈の灯りに包まれています。

この時期、東山界隈は行灯のはんなりとした灯りに揺らめきます。


三月二十三日まで行われる、東山の春を彩る花灯路。


灯りに誘われてのそぞろ歩きが心地よい春の宵です。



