今週の放送内容

鞍馬寺(くらまでら)
3月29日放送

鞍馬寺は、宝亀元年(770年)鑑真和上(奈良・唐招待寺の開基)の高弟・鑑禎上人が創建したとされるお寺です。鞍馬山の中腹に広大な境内を有し、仁王門から西門まで、参道の長さは2.5kmにも及びます。
本尊は、千手観音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊の三尊。毘沙門天尊立像(国宝)は、平安時代、都の守護神として祀られたもので、右手に鉾を持ち、左手を眼の上にかざして都の方角を凝視しています。護法魔王尊は、その高い鼻が天狗のようにも見え、ここから鞍馬の天狗伝説が始まったとされています。
鞍馬寺はまた、源義経(牛若丸)が7歳から10年間、修行した地としても知られています。
境内には、牛若丸息次ぎの水、背比べ石、義経堂など、義経ゆかりのものが数多く残されています。
参道の一番高い付近には、木の根道と呼ばれる独特の景観が広がります。これは岩盤が固いため地下に根をはれない木の根が地表をはったもので、見事な幾何学文様を描いています。

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今週は鞍馬寺を訪ねます。


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鴨川が桜色に染まり始めました。


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競うように咲き始めた花が、京の街に桜の季節の訪れを告げています。


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洛中から遥かに望む洛北の山々。
その山腹に建つのが、1200年以上の歴史を持つ鞍馬寺です。

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幾重にも曲りくねる鬱蒼とした坂道を登りつめると、
その先には、色鮮やかな本殿金堂が見えてきます。

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本尊の一つ、毘沙門天は、都の守護神として祀られたもの。
都の方角を、左手をかざして見つめ続けています。

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鞍馬寺はまた、源義経が修行に励んだ所でもあり、
ここで出会った天狗に剣術を習ったとも伝えられています。

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今も昔も変わらぬ鞍馬山の風景。
義経だけでなく、訪れる人全てに力を与えてくれるような
生命力にあふれた自然がここにはあります。

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清々しい山の気配に癒される、鞍馬の春です。


写真 今年も京都に桜の季節がやってきました!桜シリーズの第一回である今回は、鴨川の桜を取り上げています。
市内の中心を流れる鴨川のほとりには、上賀茂神社などのある上流の方から東福寺などのある九条のあたりまで、ずらりと桜の木が連なっています。(実際はもっとあるのかもしれませんが、この範囲しか知らないもので・・・)その数ある桜の中で、何故か五条〜七条の桜だけが早く開花することを以前の経験から知っていました。
今回も、撮影の日にはまだ開花宣言が出ていない状態だったので、早咲きの木を狙って真っ先に七条に向かったのですが、果して1〜2本だけ5分咲きくらいまで咲いていました。(五条以北の桜は全く咲いていませんでした。どうも五条あたりに気温の境目があるようなのです)
と言うわけで、無事に「桜の季節到来」という映像を撮ることができました。
桜は、冬寒い方がより美しく咲き誇るのだそうです。今年は昨年に比べ、京都の冬は冷え込みました。
番組では、これから何回かにわたって様々な場所で桜を撮影していく予定です。昨年より美しいであろう桜をどうぞお楽しみに。


「Ever Green」
作曲・演奏者:中村幸代