
今週は二尊院を訪ねます。

嵯峨野の小倉山が春の雨に煙っています。

その山麓に佇む二尊院。

参道のカエデが雨に洗われ、新緑が鮮やかさを増してゆきます。


平安時代に創建された二尊院。

門を入ると、白砂が海を思わす「竜神遊行の庭」が迎えてくれます。

二尊院という名の由来となったのは本尊の二体の仏様。
人を来世に送り出すお釈迦様とそれを浄土から迎える阿弥陀様。
現世と来世を結ぶ仏様が並ぶ珍しい様式です。


二尊に惹かれて法然上人はこの寺に住み、
荒廃した寺を再興しました。

四月末からの連休に合わせて公開され、
お茶が振舞われる茶室・御園亭。


かすかに残る狩野永徳の絵が寺の長い歴史を物語ります。

小倉山の自然に抱かれ、静けさが心にしみる二尊院です。

撮影当日は朝から土砂降りの雨。
今回は仕方なく撮影の順を変更して本堂内の仏様から始めました。(普通は参拝客が来る前の早朝に境内の撮影を終わらせます。)

