今週の放送内容

二尊院(にそんいん)
4月26日放送

小倉山の麓に建つ二尊院。平安時代初期に嵯峨天皇が建立し、荒廃した時期もありましたが、法然上人が再興し、その後皇室や豊臣秀吉・徳川家康ら、時の権力者の庇護を受け、栄えてきました。寝殿造の本堂には、右に釈迦如来像、左に阿弥陀如来像を祀っていることから、この名前がついたといわれています。

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今週は二尊院を訪ねます。


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嵯峨野の小倉山が春の雨に煙っています。


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その山麓に佇む二尊院。


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参道のカエデが雨に洗われ、新緑が鮮やかさを増してゆきます。

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平安時代に創建された二尊院。


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門を入ると、白砂が海を思わす「竜神遊行の庭」が迎えてくれます。


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二尊院という名の由来となったのは本尊の二体の仏様。
人を来世に送り出すお釈迦様とそれを浄土から迎える阿弥陀様。
現世と来世を結ぶ仏様が並ぶ珍しい様式です。

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二尊に惹かれて法然上人はこの寺に住み、
荒廃した寺を再興しました。


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四月末からの連休に合わせて公開され、
お茶が振舞われる茶室・御園亭。

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かすかに残る狩野永徳の絵が寺の長い歴史を物語ります。


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小倉山の自然に抱かれ、静けさが心にしみる二尊院です。


写真 撮影当日は朝から土砂降りの雨。

最初の小倉山の撮影(たった2カット)が終わった頃には靴から水が沁みこんでいました。

雨のお寺はしっとりとした映像になるので作品的には問題ないのですがスタッフは大変です。

1カットごとにレンズにつく水滴のチェック、全ての機材の雨カバー、濡れた機材やケーブルの拭き取りなど通常の倍の時間がかかりスタッフの口数が少なくなります。

写真 今回は仕方なく撮影の順を変更して本堂内の仏様から始めました。(普通は参拝客が来る前の早朝に境内の撮影を終わらせます。)

1時間ほどで撮影を終えるとなんと外の雨が止んでいます。このささいな幸運がスタッフの口数を多くしたのは言うまでもありません。雨のため境内を歩く参拝客も少なく結果、順調なロケとなりました。


「Ambush」
作曲者:足立宗亮
演奏者:足立兄弟