今週の放送内容

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
8月23日放送

愛宕山の参道の麓にある愛宕念仏寺は、嵯峨野巡りの始発点として知られています。寺の復興を祈願して参拝者に「羅漢さん」を彫ってもらう「昭和の羅漢彫り」は、1981年から始まり、現在は1,200躰の表情豊かな羅漢が境内に並びます。

写真

今週は愛宕念仏寺を訪ねます。


写真

奥嵯峨に佇む愛宕念仏寺。


写真

仁王様に守られた境内に入ると
緑の中、顔をのぞかせている石像が迎えてくれます。

写真


写真

お寺の復興を祈る人々の手によって彫られた羅漢像、
1200体が片寄せあうように並んでいます。

写真


写真

屈託のないおおらかなお顔、
表情豊かな羅漢さんは眺めているだけで心が和みます。

写真


写真

木漏れ日の中に光る本堂は鎌倉時代に再建されたもの。


写真

やさしい眼差しの千手観音が祀られています。
いにしえの頃より厄除けの観音様として厚く信仰されてきました。

写真


写真

山門近くの「平野屋」は、江戸時代から続く茶店。
黒糖の甘さが、散策の疲れをいやしてくれます。

写真


写真

さわやかな風が、都に初秋の便りを届けます。


写真 山あいに建つ愛宕念仏寺は真夏のこの時期でも風が涼しいとても気持ちの良いお寺です。
境内にずらっと並ぶ1200体の羅漢像はユニークな表情のものが多く、酒を酌み交わすものや、子供や犬を抱えるものなど、見ていて飽きることがありません。
スタッフも撮影の合間に「この羅漢さんの顔、○○さんに似ているね」など思わず見入ってしまいました。


写真 しかし油断すると・・・「ブーン」「ブーン」と蚊がまとわりついてきます。そんな時は携帯用の蚊取り線香が大活躍!みなさんも夏の時期は虫除け対策をお忘れなく!!

他にも番組では紹介できませんでしたが、愛宕念仏寺には、手で触れる事の出来る珍しい「ふれ愛観音さま」や3つの音色を奏でる鐘など見所の多いお寺です。
是非時間をかけてゆっくりとお参りする事をおすすめします。

写真 そんなお寺で今回撮影するのに一番苦労したのは仁王門の仁王様です。
仁王様は柵と網で覆われていて、照明も当てにくく、なかなかきれいに撮影する事が出来ないのです。
そこでお寺の方に頼んで黒い幕を張らせて頂き外光を遮断、少ない明かりで撮影したのです。
何気ないワンシーンでもカメラマンや照明さん達が工夫してがんばってくれています。(感謝感謝)


「Ancient Sunrise」
作曲・演奏者:Gerald Jay Markoe