今週の放送内容

金地院(こんちいん)
3月7日放送

南禅寺の塔頭・金地院。室町時代に将軍・足利義持が大業徳基を開山として創建され、江戸時代に金地院(以心)崇伝によって現在の地に再興されました。
重要文化財である茶室「八窓席」は、大徳寺孤篷庵の忘筌席、曼殊院の八窓席とともに、「京都三名席」の一つといわれています。

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今週は金地院を訪ねます。


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南禅寺の塔頭・金地院。
北山に創建され、その後江戸時代の初めに、
ここ東山に移されました。

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この寺を再建したのは、徳川家康に重用された金地院崇伝。


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伏見城の遺構である方丈には、きらびやかな上段の間が造られ、
徳川家との強い結びつきを感じさせます。

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雨にぬれる庭の緑を愛でながら小書院に歩みを進めると、
桃山時代を代表する画家・長谷川等伯の襖絵に迎えられます。

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水面に映る月を捕らえようと懸命に手を伸ばす猿の姿が、
巧みに描かれています。


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開放感あふれる茶室は、明るさを好んだ小堀遠州の手によるもの。
隅々にまで光が届く工夫がされています。

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境内のもっとも奥には徳川家康が祭られた東照宮。
家康の遺言により造営されたもので、
天井に描かれた鳴龍が、今もにらみをきかせます。

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春の雨が温かさを運ぶ金地院です。


写真 ロケの日は春雨とは言えないくらいの大雨。
撮影機材が濡れないよう、カメラやモニターにもしっかり雨対策をしての撮影となりました。
準備万端整えて、さて撮影開始!でも、カメラをちょっと上に振り上げると雨粒がレンズにポトリ・・・。 これは防げません!
NG連発で撮影には苦労しましたが、仕上がりはしっとりとした情緒のある映像になりました。
京都のお寺は雨もまた好し!

今回は残念ながらご紹介出来ませんでしたが、金地院には“鶴亀の庭”という小堀遠州作の素敵なお庭があります。
枯山水の庭で、石組みの亀島にある立ち枯れの木を、新緑と見たり、紅葉と見たり・・・。
さて、あなたにはどう見えるでしょう?是非、訪れて確かめてみて下さいね。
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「5つのプレリュードより 思い出」
作曲者:Rey Guerra
演奏者:大萩 康司