
今週は心光院を訪ねます。

川面を渡る風が心地よい洛北、岩倉。

幕末に活躍した岩倉具視が、晩年ひっそりと隠れ住んだ邸宅。
江戸時代末期に建てられた建物は当時のまま残されています。


坂本竜馬や大久保利通らが度々ここを訪れ
明治維新に向けての密議が行われました。
歴史の舞台となった家、今は静かに時が流れます。


1645年に創建された心光院。
後世に残さなければならない貴重な文化財が
この時期だけ特別に公開されています。


古より厚い信仰を集めてきた、阿弥陀三尊佛は
室町時代に作られたもの。

両脇に鎮座する菩薩さまは、ひざまずき前かがみで
救いを求める人々にやさしく手を差し伸べようとしています。


迎接曼陀羅には極楽へと導く阿弥陀さまが描かれています。

若葉が眩しい初夏の都です。

またあるときは、心光院でのひとコマ。

