今週の放送内容

心光院(しんこういん)
5月2日放送

洛北・岩倉の心光院は、普段は非公開の為中に入ることができませんが、この時期初めて一般に公開されます。平安時代後期に作られた本尊の阿弥陀如来像をはじめ、制作されてから一度も修理されておらず、当時の姿が伝わってくる三尊像を身近に触れることができます。

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今週は心光院を訪ねます。


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川面を渡る風が心地よい洛北、岩倉。


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幕末に活躍した岩倉具視が、晩年ひっそりと隠れ住んだ邸宅。
江戸時代末期に建てられた建物は当時のまま残されています。

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坂本竜馬や大久保利通らが度々ここを訪れ
明治維新に向けての密議が行われました。
歴史の舞台となった家、今は静かに時が流れます。

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1645年に創建された心光院。
後世に残さなければならない貴重な文化財が
この時期だけ特別に公開されています。

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古より厚い信仰を集めてきた、阿弥陀三尊佛は
室町時代に作られたもの。


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両脇に鎮座する菩薩さまは、ひざまずき前かがみで
救いを求める人々にやさしく手を差し伸べようとしています。

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迎接曼陀羅には極楽へと導く阿弥陀さまが描かれています。


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若葉が眩しい初夏の都です。


普段京都の撮影になくてはならない物、カメラや照明機材など色々ありますが、今回のロケで一番活躍したのが、大きめの黒い幕なんです。
最初に紹介させて頂いた「岩倉具視幽棲旧宅」。
江戸末期に建てられた家屋には当時としては珍しいガラスがはめ込まれた趣のある障子があります。
正面から撮影すると、カメラがそのガラスに映ってしまう為、カメラマンは下の写真のように黒い幕を被って目立たないようにして撮影します。
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写真 またあるときは、心光院でのひとコマ。
番組内では扉が開き中の仏像に光が当たるシーンの撮影の様子です。右にいらっしゃるのは本物のご住職で左側にいるのは、黒い幕で手元を覆ったスタッフです。扉を開ける手元しか映らないので、これだけでも重厚な雰囲気になるんです。

このように工夫しながら毎回撮影していますが、やはり本物を自分の目で見るのが一番です!
5月10日までの“春季非公開文化財特別公開”、特に心光院は今回初めて公開されるお寺なので普段見学する事の出来ない貴重な寺宝に会いに行ってみてはいかがでしょうか。


「プロムナード 〜バウンドレスサウンド」
作曲者:丸尾 めぐみ
演奏者:Acoustic Cafe