2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


石原都知事驚く アロエ  #519 2000/02/20

 観葉植物としても、薬効の有る植物としても人気のアロエ。最近でも、石鹸に入ったり、ヨーグルトに含まれたりとぞくぞく新製品が登場。その人気は衰えるどころかますます高まっています。

 原産地は南アフリカ、中近東といった乾燥地帯のアロエ。トゲがあるため、良くサボテンの仲間に間違われます。実際には、葉がトゲ状になり、太い茎に水分をため込むサボテンに対し、アロエは細長い葉が発達して水分を蓄積します。でも、どちらも高温乾燥に強いのは事実。実は、日本にもアロエが自生しているところが有るのです。それは、なんと伊豆諸島の一つ、八丈島。矢野リポーターが現地に飛びました。そこで矢野リポーターが見たのは、一面に咲き誇るアロエの花畑。その花は美しく、ユリ科だけあってか、花の形がとても似ています。

アロエの花のGS  アロエの葉に生えているトゲ。アロエはこれで身を守っているのでしょうか?そこで、魚住アナウンサーが色々な動物にアロエを与えてみます。ゾウ、キリン、ラクダ、サル…みんなアロエを食べません。ではトゲを取ると?なんとそれでも食べないのです。実はアロエはとても苦い!アロエには、アロインという苦み成分が含まれており、苦くて動物とはいえとても食べられるようなしろものではありません。中には、アロインの含有率が低い、フヤジョウ(不夜城)という種類のアロエもありますが、それは動物に食べられないような断崖などの場所に生息する種類なのです。


所のポイントアロエは苦くなることで動物から身を守っていた!


アロエを身体半分に貼られた男  古くから薬としても利用されてきたアロエ。主に火傷に効く、などと言われています。そこで、白いお肌に憧れる若いスタッフが身を挺して実験!日焼けサロンで人工的に日焼けをして、軽い火傷の状態を作り出します。身体の半分だけアロエの切り身を付けてみると…、数時間後、付けた方だけ身体の火照りが収まっていた!確かにアロエは火傷に効き目があるようです。

 いくら身体にいいとはいっても、苦くてたくさん飲めないアロエ。しかし八丈島で矢野リポーターが聞いたところによると、夜のアロエは昼間ほど苦くないとか。試しに食べてみると、確かに、夜のアロエの方が苦くなかったのです。普通、植物は光と水、そして二酸化炭素を使い、光合成を行っています。ところが、アロエは乾燥地帯で生き抜くため、余計な水を失わないように、昼間は気孔を閉じ、二酸化炭素を取り入れません。そのかわり、夜、二酸化炭素を取り入れ、リンゴ酸という形に変えて保存しておき、昼間改めて、太陽光を使い、リンゴ酸と水から、光合成を行うのです。つまり、夜多く蓄えるリンゴ酸の酸味がアロエの苦みを抑えるというわけです。

 では、夜採りのアロエの方が美味しいことをあの人に教えてあげたい!と矢野リポーターは一路帰京、そして何と都庁に向かいました。矢野さんは無謀にも、石原都知事に夜獲りアロエが美味しいことを教えてあげるというのです!おそるおそる都知事にアロエジュースの味比べをしていただいたところ…、うれしいことに、夜の方が苦くない、というお返事!


所のポイント石原都知事も絶賛!アロエは夜採ったものの方がウマい!


 矢野リポーター、今度は養蜂家の方のところに伺いました。八丈島でアロエの花のミツの存在を知った矢野さん、ミツバチの力を借りて、史上初(?)のアロエのハチミツ採集を企てたのです。その、本当のハチミツ(レンゲソウ)以上の甘さに驚いた養蜂家さん、この企てに乗ってくれました。海を越え、八丈島に渡ったミツバチくん。果たしてアロエのハチミツを集めてくれるのでしょうか?1週間後、巣箱を開けてみると…、なんと見事、大量のアロエハチミツが採取できたのです!



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