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 辛さで元気 夏のカレー  #588 (2001/07/01) 

 もはや日本人の国民食、カレー。そのカレーですが、なんと消費のピークは7月と8月。カレーは夏に人気なのです。しかしなぜカレーが夏に人気なのでしょう?実はカレーには様々な知られざるパワーが有ったのです。

 カレーはお昼に食べるべし!? そこでこんな実験です。2組10人ずつのチームに分かれてもらい、片方にカレー、もう片方に牛丼を食べさせ、食前と食後で簡単なコンピューターのタイピングテストをしてもらい、その得点がアップするかを調査しました。すると、牛丼チームが7%アップだったのに対し、カレーチームは15%もアップしました。

 更にこんな実験。カレールウとシチューのルウを同じ量、水に溶かしたものをそれぞれ学生さんに飲んでもらい、脳の血流量を計ると、なんとシチューは飲んだ後もほとんど変わらなかったのに、カレーの方は脳の血流量がアップしていました。
 カレーには30種類以上の様々なスパイスが含まれています。その多くは、漢方薬にも使われているものです。この様々なスパイスが、脳の血流量をアップさせるのです。

所さんのポイント
お昼にはカレー!眠くならないし、脳も活性化するゾ!

 カレーを食べるとパワーアップ!?それも辛ければ辛いほどいいという噂が。そこで矢野さんがインド料理店に行き、30倍の激辛カレーを作ってもらいました。
 そしてそれを日本体育大学に持っていき、生徒にこれまた食前食後で握力を測定してもらいました。すると、6人中5人の握力がアップしていたのです。

 辛いものを食べると、ヒトは中枢神経を刺激され、アドレナリンというホルモンを分泌させます。このアドレナリンは運動をつかさどるホルモンなので、筋力がアップしたのです。
 スタジオでは所さんと魚住アナが挑戦です。すると握力19キロの魚住アナが 24キロに!しかし握力50キロ台の所さんは40キロ台にダウン。辛い刺激に強い人には、あまり効果が無いようです。

所さんのポイント
辛さで筋力もアップする!ただし辛さに強い人は効果が無いかも!

お湯につかる集団  昨年アメリカの科学雑誌「サイエンス」で、面白い記事が出ました。
 “Hot is Hot”…熱い(Hot)と辛い(Hot)は同じだというのです。

 そこで「目がテン!」が徹底検証しました。カレーの甘口が好きな人、中辛が好きな人、辛口が好きな人の3チームに分かれてもらい、まずは80度の高温のお茶を飲んでもらいました。すると、甘口の人は3分経っても飲みきれなかった人が多かったのです。
 さらに、39度のぬるいお湯、41度のちょうどいいお湯、43度の熱〜いお湯、の3種類のお風呂に入ってもらい、どの温度のお風呂が好きかも調査してみました。すると、甘口の人はぬるいお湯が好きで、辛口の人は熱〜いお湯が好きだという傾向が見られました。
 辛さが苦手な人は、猫舌で、熱いお風呂も苦手、な傾向があるとは言えそうです。

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