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田舎暮らし特別編[収穫祭3]
第1304回 2015年12月06日


 一年前、荒れ果てた土地で始まった科学者たちの田舎暮らしは、2度目の秋を迎え、田畑から様々な作物をたくさん収穫できました!今回は大収穫祭の完結編!

①1年間夢見た、この土地のソバを食べる!!

 前回から食を専門とする科学者・立松先生をお呼びしポリ袋で調理する驚きのお赤飯や採れたてのマコモを使ったカラフルな炒めものを食べた一同。今回は、まず、この土地で採れた「ソバ」。
 去年11月、この地を初めて訪れた松村先生と根本先生。近所のお店で、地元の特産品"常陸秋そば"を買ってきて引っ越しソバを作りました。その時、松村先生は「来年はここで採れたもので出来るんじゃないか」と言っていました。そこで今年8月。"常陸秋そば"の種を撒いた松村先生。ソバはわずか2週間足らずで発芽。9月にはキレイな花が咲きました。そして10月、花が枯れ、実がつくと、さっそく刈り取り!ビニールハウスの中で1週間ほど乾燥させます。しっかり乾いたソバを袋に入れて踏むと、ソバの実だけを取り出せるんです。ここではまだ、ソバ殻がついた状態。後日、地元の農家さんにお願いし、機械を使ってソバ殻を取り除く、脱皮という作業をしてもらいました。これを製粉機にかければ、夢の田舎暮らしの土地のソバ粉が完成。今回は、立松先生が打った小麦粉などのつなぎを入れない10割ソバで頂きます!
 さらに、ソバを使ったデザートも!ソバで作ったクレープの中には、松村先生がこの土地を初めて訪れた時に発見したキウイを。今年も特に手入れはしていないのに、ちゃんと実っていました。まだちょっと未熟なのでお砂糖で煮て、同じくこの土地で採れたカリンのジャムでいただきます。もう一つはここで採れたピーナッツをすって、味噌と生クリームを入れたバターピーナッツ風のクレープ!

所さんのポイント
ポイント1
学者の1年越しの夢「ソバ」。そしてソバで作ったクレープ!田舎暮らしならではの贅沢な味わいなのだ!


②田舎暮らしの土地にドジョウ放流!!

 夏の暑さが残る9月上旬。松村先生と根本先生は、田舎暮らしの土地に作った池について「魚を育てられないか?」と相談していました。
 この池は今年3月、畑の作物に与える水を確保するため、松村先生が山で水源を探すと湧水を発見。山の傾斜を使って、湧き水をホースで引きこみ、池を作りました。池は畑の作物の水やりに活躍したものの、先生達は池を水やりだけに使うのはもったいないと考え、ここで魚を養殖ができないかと思いついたのです。
 そこで目がテンスタッフは、魚の養殖が専門の科学者を探し出しました。迎えた9月中旬。松村先生と根本先生の下へやってきたのが、魚の養殖の専門家・北里大学海洋生命科学部の千葉准教授!ニジマスなどのマス類やイワナ、ヤマメなどは流れがある生け簀での養殖が一般的。しかし現在の池は溜池。水の流れは、まず山からの湧水は直接水田へ。水田と池は地下に埋められた塩ビパイプで繋がっています。パイプは水田の方が高くなっているため、水田の水位が一定の高さになると、水は池へ流れ込むという仕掛けなんです。つまりこの池は、田畑のための水が余った時の受け皿のようなもの。
 千葉先生が提案した、流れもなく水が溜まっているだけの池で養殖できる魚は「ドジョウ」。ドジョウと聞いて、なにやら不満げな松村先生…ドジョウ嫌いだったのです。しかし、千葉先生によると、水田と池が隣にあるこの土地でドジョウを育てるのには、大きなメリットがあるそう。普段は、池に住むドジョウですが産卵期になると、より豊かなエサを求めて田んぼに移動し、産卵するという習性があります。そして稲刈りのために、水が抜かれる秋口まで田んぼで暮らすのです。雑食性のドジョウは、泥の中のプランクトンや小動物を泥ごと吸い取り、餌にするため、泥が水中に巻き上がり光が届かなくなることで、田んぼに雑草が生えにくくなるのです。これで、なんとか松村先生もドジョウで納得!来年のお米作りのため、さらに、秋口においしく食べるために、ドジョウ養殖がスタートします!
 北里大学の千葉先生と池へ向かいます。池は少し改良し、下に防水シートを貼り水の量をある程度確保。それから、池の周りに土を盛って水面と地表の高さを保つように。ドジョウが逃げないように工夫しました。この池に所さんが千匹のドジョウを放流!池と田んぼは、地中に埋められたパイプで繋がっています。春になると、ドジョウはこのパイプから田んぼへ移動するはずです!

所さんのポイント
ポイント2
来年の秋には美味しいドジョウが食べられるはずなのだ!


そして2015年秋の収穫祭、最後のイベントは命名!

 科学者たちの田舎暮らしが始まって丸1年。誰もこの土地に名前をつけることを忘れていたのです。
 そこで今回、所さんに「かがくのさと(科学の里)」と命名してもらいました。ようやく決まったこの土地の名前。所さん直筆の「かがくのさと」看板!現在鋭意制作中です!
 「かがくのさと」2年目と突入。今後の展開も是非お楽しみに!



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