2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1989年下半期11月



ショック! の不思議  #006 89/11/05


真っ赤な部屋でトランプする4人  身の回りにある様々な色は、実は私たちの感覚にも様々な影響を及ぼすのです。番 組では馬場リポーターほか計4人が、真っ赤な部屋と真っ青な部屋にそれぞれ45分ず つ入って、その際、体に起こる変化を測定。その結果、赤い部屋では4人中3人の血圧 が上昇、対して青い部屋では3人の血圧が下がるという結果が出たのです。

 さらに、どれくらいの時間が経ったと感じたかを聞くと、赤い部屋では、110〜200分であるのに対し、青い部屋では20〜35分と、全然違う結果が出ました。

 今度は、赤と青と白の3台の車を用意。3台の車を横一列に並べます。すると、何と 青い車が一番小さく見えるのです。ということは、近くに有っても小さく、遠くに見 えるということで…なんと、青い車が事故率が一番高いというデータも有るではありませんか!


所のポイント青には時間を短く感じさせる効果がある。
仕事場などには向いている!
ただし、車では事故に注意が必要!?


  その他、街中でも実験。同じ重さの黒と青と白の3つの鉄球、同じ温度の赤と青の水を準備し、街行く人に感じる重さ、温度の印象を語ってもらうと、黒い球を重く感じる人が圧倒的に多く、赤い水を温かく感じる人が多かったのです。やはり色は、人間の知覚に大きな影響を与えていたのでした。


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魔術か?不思議な 接着  #007 89/11/12


 接着には、接着剤によるものと、もう一つ、真空による、真空接着というものが有ります。表面に何も付着していないガラスを2枚合わせて中の空気を抜くと、何と接着剤無しでくっついてしまいます。この真空接着は光学機器に広く使われています。

 接着剤は、恐るべき速さで進化しています。未来の接着剤と言われているのが高分子プラスチック。スペースシャトルのタイルの接着用にNASAが開発したものですが、ペラペラの透明なプラスチックの板を金属の間にはさみ、350℃の高温でくっつけるもの。その接着力は強力!番組では、2枚の金属の板を張りあわせて、320馬力の10tトラック2台で引っ張りましたが、何とトラックのタイヤから煙が出るのに対し、金属板はびくともしませんでした。

手のひらの上のフジツボ  そしてもう一つの最先端の接着がバイオ接着剤。生物の天然の接着剤を利用するもので、人体の接着などには、無害で糸も不要になり、効果バツグンなのです。海辺で岩にがっちりとくっついているフジツボ。この接着剤の成分を分析してみると、グルタミン酸などのアミノ酸に加え、アースロポーディンという接着性タンパク質も見つかったのです。これが、フジツボの強力な接着力を生むものだったのです。
 
 
 
所のポイントフジツボのバイオ接着剤は、アメリカでは角膜の移植手術にも使われている!


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驚きイモリの天気予報  #008 89/11/19


 私たちがいつも気にしていると言っても過言ではない天気予報。そこで番組では、 どの予報が一番当たるか、1週間にわたる予報合戦を決行!エントリーしたのは、気 象庁の予報を始めとして、予報をする時計・ウェザーウォッチ、人形の動きで天気が 解るという民芸品、ゲタ(!)、そしてイモリ。

イモリ、気象庁おめでとう!  なんでイモリが?実は、水陸両方で生きる両生類であるイモリは、体を乾かさないようにするため、湿度が高いと陸に上がり、湿度が低くなると水の中に入るのです。この生態を利用して、予報が出来ないものでしょうか?

 いよいよ予報合戦開始!イモリが陸に出ていたら雨、水中にいたら晴れ、とします。そして1週間後、結果は・・・

 予報が的中した日数、ゲタ−1日、ウェザーウォッチ−2日、民芸品−3日、そして、気象庁−6日、イモリ−・・・6日!何と!イモリと気象庁の的中率が同じになってしまいました!


所のポイントイモリが陸に上がってたら雨、水面にいたら曇り、水中に潜っていたら晴れ。
この予報はかなり正確!


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緊急指令オンチを治せ  #009 89/11/26


 音痴(失音症)には先天的なものと後天的なものが有ります。後天的な音痴にも、音楽の聴き取り、把握の出来ない“感覚性失音症”と、音楽の聴き取りは出来るが、 メロディーと音を正確に再生出来ない“運動性失音症”とが有り、ほとんどの音痴の 人がこの運動性失音症なのです。これは訓練すれば治るといいます。では、その治療 法とは・・・


所のポイント「目テン!」流・音痴の治療法五箇条 
 1)基本的発声法の修得 
 2)声帯異常の場合、その医学的治療
 3)歌唱時の姿勢を正す
 4)リズム感の養成 
 5)日頃から音楽に親しむ


訓練の成果を発表する綱島さん  番組ではオーディションをして選んだ筋金入りの音痴、会社員綱島寛さん(47)に、音痴の科学的治療を決行!五箇条その1)に関しては、ボイストレーナーに依頼。(1)音をよく聞く、(2)体で音を覚える(ピアノの鍵盤を叩いて、骨に響く音で感じる、骨伝導という方法)、(3)口を開く=のど(声帯)を開け(数10メートルも離れた人に呼びかけるくらい大きな声を上げる)…という3つの方法論で、特訓が行われました。五箇条その2)については耳鼻咽喉科の吸入で治療、3)については整体師の力を借り、4)は、大学のボクシング部に入門、ステップの特訓でリズム感を付けました。

 その結果、綱島さんは「昴」を人並みに歌えるようになりました。音痴は科学の力 で治ったのです!


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