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巨大迷路!?姫路城の謎  #403 97/10/26


 日本人と言えば、城!お城は日本人の永遠の憧れです。なかでも、世界遺産や国宝に指定されているという美しい城が、姫路城なのです。

 現在の姫路城は1609年、池田輝政によって作られました。矢野さんが目指すのは、やっぱり姫路城の合計1400畳の巨大な天守閣。さっそく足軽を連れて正面の大き な菱の門に向かいました!ところが、菱の門をくぐると道が3つに分かれています。いったいどの道を行けば天守閣にたどり着けるのでしょうか?次の門が見える正面の道へと進めば、前後左右から挟み撃ちにされてしまいますが、行き止まりのような天守閣方向の右の道には、石垣に小さな門が作られていて、なんと抜け道になっているのです!


所のポイント城内はまるで迷路のようになっているのだ!


鉄砲狭間からの見た目  お城の石垣の塀などに良く見られるのが、三角や四角の穴。これは狭間と呼ばれるもので、鉄砲や弓矢を穴から撃ち、敵を倒すために作られています。しかし、そんな小さな穴で大丈夫なのか?そこで、各狭間から見える角度を計算し、総合してみると…全く死角がないことが判明!敵がどこにいても狙うことができるのです。

 姫路城のワナを乗り越えて進む矢野一行。天守閣が間近に見えてきたところで、なんと天守閣へ向かう唯一の道が塀を境として180度反転!天守閣とは反対方向へ!そのままでは天守閣に背を向けて進まざるを得ず、正面に作られた門と天守閣から挟み撃ちにあってしまうのです。天守閣へと続く道には他にも、人間の心理を突いた巧みな仕掛けがいっぱい。


姫路城の内部構造  姫路城の美しい天守閣は外観上は5階建てに見えます。ところが、実際は地下も含めてなんと7階建て!しかも構造上は4ブロックなのです。これは侵入した敵を欺くための仕組みですが、姫路城は構造的にも優れた建築物です。石垣はきれいなアーチ状に組まれ、高層建築の圧力に耐えるよう設計されています。さらに、建築以来400年を経て、木造建築ながらいまなお健在なのは、通し柱がたったの2本しかなく、柔軟性のある造りになっているからだといいます。

 重厚な2重扉を開けていざ天守閣へと乗り込む矢野殿。天守閣には便所、流しなどもあり、いざというときの籠城に備えて様々な設備が整っています。がしかし、それらの施設はほとんど使われたことがありません。実は天守閣は、戦などの非常時専用で、平素は見張り程度にしか利用されていなかったのです!

所のポイント天守閣は普段の住居ではなかった!


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