2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1997年上半期2月



冬の味覚!謎アンコウ  #366 97/02/02

 アンコウは大きいもので全長1.5m・30kg以上にもなる魚です。そこで、料理人の厨房を拝見。アンコウはウロコがなくぬるぬるしていて、不安定なため、昔から吊るし切りという方法でさばきます。鈎に吊るし、水を流し込んで安定させ、アンコウの七つ道具、キモ(肝臓)・ヌノ(卵巣)・エラ・ヒレ・水袋・柳肉・皮を切り取ります。後に残ったのは、鮮やか!背骨と顎の骨だけ。

 アンコウと言えばアンキモ。海のフォアグラ(ガチョウの肝臓)とも言われ、成分がフォアグラとほとんど同じ。そこで、アンキモをフォアグラ風に調理!が…とっても生臭い!変化しやすい魚の油の性質で同じ料理法だとどうしても生臭くなってしまうのです。 ハイスピードカメラの映像 魚を丸飲みしようとているところ

 全国の水族館でも、たった5カ所でしか飼っていないアンコウ。保護色を使い、砂の上でエサをじっと待っています。そこで、アンコウの水槽に、エサの魚を放ってあげると…一斉に誘因突起と呼ばれる背ビレの一部が変化したものを振りはじめます。それを疑似餌にして魚をおびきよせるのですが…魚がそれにさわった瞬間!目にもとまらぬ早さで消滅!なんとアンコウは0.1秒の素早さで周りの水ごと丸飲みしていたのです!


所のポイント脅威の丸飲み漁法!
アンコウは海底の釣り師!!

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これで撃退風邪の正体  #367 97/02/09

CM前の提供バックの所さん  風邪は、ひとつの独立した病気ではなく、様々な要因によって起こる症状の総称です。しかし、その原因の8割はウイルスで、インフルエンザもそのひとつ。ウイルスは空気中では自分で増殖することはできないのですが、人間の体内で人の細胞の力を借りて、初めて増えることができ、1個のウイルスは24時間でなんと、100万個に増えることもあるのです!

 ウイルスが一番侵入しやすい場所は、鼻・喉の奥にある粘膜です。特に鼻には、ウイルスの侵入を防ぐ防衛機能があります。侵入したウイルスを体外に排出しようとして、鼻からはたくさんの粘液がでます。それが「鼻水」。鼻水はウイルスのかたまり!

 さらに、くしゃみはどこまで飛ぶか?危険距離測定大実験!水を含むと青くなる紙を敷き詰め、はっくしょん!!思いっきりくしゃみをしたところ、なんと3m以上にも!き、きたない!!でも、くしゃみといえばマスク。マスクは効果があるのか?マスクのガーゼは24 枚重ね、0.5mmのマス目になのですが……肝心のウイルスの大きさはなんと0.0001mmしかないのです!

所のポイント風邪の定番・マスクはあまり役には立たない!?

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ついに発見!鬼のツノ  #368 97/02/16

 中国や韓国にもオニはいますが、意外なことに角(ツノ)が生えているのは日本の鬼だけなのです!ではその日本の鬼のルーツとは!?

将棋のコマとフラクタル  サーモグラフィーで動物のツノを観察してみると、角には温かい角(ウシ)と冷たい角(サイ/シカ)の二種類があったのです!これは、実は牛は角質、皮膚組織、骨の三層に分かれ、角質にも毛細血管が通っているため。一方、サイの角は皮膚が変化した角質(爪や毛と同じ)のみ、シカのツノも皮膚組織を伴わない骨だけなのです。

 巻いたりねじれたりしている様々な角の形。しかし、その形は大きさの異なる将棋のコマですべてを作ることができたのです!このように相似形の集まりでできる図形をフラクタル図形といい、巻貝の形や木の枝の並び方にも見られる。

所のポイントフラクタル図形は自然の造形を語る上で欠かせない

 日本のオニに関する絵図を集めてみると……ツノの代わりに「牛」がオニの頭のに乗っている絵が!なんとオニのツノのルーツは牛にあったのです。番組では山口県の離れ小島、見島(みしま)に唯一の現生純和牛「見島牛」を発見。その前に反った角が日本の鬼の角!…かもしれない!?


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臭いが命!?健康食ネギ  #369 97/02/23

 コント テレビショッピング ネギネックレス

 関東でお馴染みの白いネギは「根深ネギ」と呼ばれていますが、白くないネギもあります。関西ではおなじみ、緑の「葉ネギ」。関東でもてはやされる白い部分はほんの少し。あとは全部緑の葉っぱ。

 畑に生えているネギ  実はネギの白い部分は上部の緑の部分と同じ、葉なのです。茎はほんの少し、根の近くに見られます。ネギとして私たちが普段たべている部分は、すべてネギの葉なのです。1枚づつネギの皮を剥いでいくと、ちゃんと葉だけ12枚になりました。

 畑では、根深ネギの白い部分は土に埋まっています。白い部分は、ネギの成長に合わせて少しづつ土寄せをし、光合成をして緑にならないようにし、人工的に白い部分を作っていたのです。一方、葉ネギは土寄せをしません。だから、葉の部分がすべて光合成を行って緑になってしまうのです。

所のポイントネギの白さは人間が作り出した白さだった!

 ネギの独特の匂いはいったい何?そこで、イヌがネギ入りエサに挑戦。すると、ネギだけきれいに選り分けて食べるではありませんか!ネギは臭いで外敵から身を守っているのです。さらに、古来からネギは薬草として風邪などに効くと言われてきました。そこで、生ネギを食べ、サーモグラフィーで体温変化を見てみると…見る見るうちに体温が上昇!臭いと同じ成分が体温を上昇させる効果があるのです。


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