2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

土の中の豆!?ピーナツ  #398 97/09/21


 普段なにげなく食べているピーナッツ。お菓子やおつまみにと大活躍ですが、そもそも、ピーナッツは豆なのでしょうか?木の実であるナッツなのでしょうか?

 実はピーナッツはマメ科ラッカセイ属で、大豆や小豆と同じ立派な豆なのです!ピーナッツの成長過程は、まず発芽から1ケ月半程で20cmに成長し、黄色い花をつけます。花が終わると、花の付け根から子房柄と呼ばれる枝のようなものが伸び始め、地面の方へ向かうのです!そこで実験!暗い部屋でピーナッツの鉢を逆さまにしておき、下から明かりを当ててみます。すると、光に反応するなら上に向かうはずの子房柄の方向が下に向き始めるのです。実はピーナッツの子房柄は重力を感じて方向を変えているようなのです。

土の中でそだつピーナッツ
 さらにその先が土の中に入り、肥大を始め、遂にはピーナッツになっていくのです!では、ピーナッツは空中や地上では出来ないのでしょうか?そこで実験!出来始めたばかりのピーナッツのさやを土の中から掘り出し、そのままにしておきました。2週間後、土の中のピーナッツと比べてみると…成長していない!?ピーナッツは地中で育つことによって、洪水時に土砂の流出と共に分布拡大を図ってきたのでした。


所のポイントピーナッツは土の中でしか育たない!

 ところで、食べ過ぎると鼻血が出るとか言われるピーナッツには、栄養があるのでしょうか?実は、ピーナッツに含まれるもので断トツに多いのが油分です。豆類の中ではずば抜けて多く、ナッツ並なのです。しかし、日本でのピーナッツオイルの生産はほとんどありません。ところが、中華料理ではなんと料理の基本!食べる以外にもオイルとしてふんだんに使われているのです。

 様々な形で利用されているピーナッツ。そこで、今だ利用されていないさや殻に目がテンは注目しました!なんとかして大量に発生するさや殻を有効に利用できないか?そこでまず挑戦してみたのはさや殻料理。蒸す/炒める/煮る/揚げる…基本的な4つの調理法で世界初のさや殻料理にチャレンジ!ところが、出来たものはどれもパサパサ。繊維質ばかりでとても食べられたものではありません。恒例となった試食に所さんも激怒!?

和紙を持つ所
 料理の次は、さや殻の繊維質を利用すべく、和紙のプロにお願いし、ピーナッツ紙の制作にチャレンジ!さや殻をじっくり煮込み、細かく粉砕、和紙を作るときのようにすいてみると…あれ、パラパラしている?繊維の質が均一でないため、紙には向かないのです。それでも和紙の原料であるこうぞを10%混ぜてピーナッツ紙が完成!





所のポイントピーナッツのさや殻は食べてもダメ!
紙にしてもダメ!


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