2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

何の穴!?美味 レンコン  #457 98/11/22

 レンコンの日本一の産地といえば、茨城県の土浦市。全国のレンコンの10分の1を産出する町なのです。レンコンは、蓮田といって、水田、というか泥沼のようなところで作られます。つまり、収穫期のレンコンはたくさん沼の中に埋まっているのです。そこで、早速魚住アナがレンコン掘りに挑戦!ところが、何もつかまるところがない沼にハマって小さい体がズブズブと埋まっていくではありませんか!だだだ大ピンチ!

レンコン畑に埋まる魚住アナ  ハマってしまった魚住アナの代わりにレンコン掘りに挑んだのは矢野さん。動くのも大変な泥沼の中で、農家の人はどんどんレンコンを掘り当てていきます。最初に細い茎を探り当て、どんどんたぐり寄せていくと、最終的にレンコンに行き着くのです。でも、レンコンは泥の中に深く埋まっているため、まわりの泥をどけるのが大変。しかし、農家の人の手には何やら秘密兵器が!ホースから出る水流で泥を押しのけ、きれいなレンコンが次から次へと掘り出されていきます。

 根っこかどうかは別にしても、大きなハスの葉や花の下に出来るのがレンコン。ところが、ハスの花といえば、イメージとして思いだされるのは、「睡蓮」などの絵画に描かれる姿。スイレンもハス同様に、沼地に生えることは同じなのですが、睡蓮にはレンコンが出来ず、ワサビのような根があるだけ。当然穴も開いていません。ハスとスイレンはかなり性質の違う植物なのです。

 どのレンコンにも必ずあるのが、あの穴。穴の数を数えてみると、もちろん例外はあるものの、そのほとんどは穴が9個なのです。そんなにたくさんの穴がどうして必要なのでしょうか?そこで、木に小さな穴をいくつも空けたものと、同じ面積の大きな穴を空けた物に、機械で力をかけ、強さを測定してみます。すると、大きな穴はすぐつぶれてしまったのに対し、小さな穴はひとつがつぶれても、他の穴が生き残るのです。

所のポイントレンコンの穴がたくさんあるのは全部つぶれてしまうのを避けるため!


レンコンを吹く所さん  さらに、穴の役割を調べるため、レンコンを水槽の中につけ、その穴に空気を吹き込んでみると・・・いくつもレンコンがつながった先の遠くの切れ目から、ぷくぷくと泡が!なんと、レンコンの穴は、地中から葉までずっとつながっているようなのです。実は穴が地上の葉から地中の各所へ空気を供給する通り道の役割を果たしているのです。
 
 
 
 
所のポイントレンコンの穴は空気穴だった


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