2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

ジェットコースター  #430 98/05/03

 若い頃から大のジェットコースター嫌いの矢野さん。39歳になってもそれは変わっていません。今回矢野さんがおそるおそるやってきたのは富士急ハイランドのフジヤマ。最大地上80mからの急降下、最高時速80kmはギネス公認の世界記録。つまり、このジェットコースターを攻略すれば世界中のジェットコースターを攻略したのと同じ!意気込んでチャレンジする矢野さんですが、乗ったとたんに絶叫の嵐!

矢野さんがジェットコースターにのっている顔  ジェットコースターの下に潜ってみると、座席の下には車輪しかありません。そこで、整備士さんに尋ねてみると、なんと最初にレールについているモーターで一番上に引き上げられているだけで、後は位置エネルギーで下っているだけだと言うではありませんか!そんな単純な仕組みでどうして楽しめるのでしょうか!?

 そこで、富士通の力を借りて、フジヤマのG変化を測定!その結果、最大値はなんと6Gにも!6Gになるということは、見かけの体重が6倍にもなるということ!自分の体重でつぶれてしまうんです。

 Gが強いと、人間にはいったいどんな変化が起こるのでしょうか!?またもや実験台は矢野さんです。胸と腹、そして太ももの血流を測定し、ジェットコースターに乗っているときの変化を見てみます。すると・・・なんと、Gに引かれて血が下半身の方にいってしまった!?ジェットコースターでは一瞬だからいいようなものの、ジェット機などでは気を失ってしまったりすることもあるという危険な状態です。
 
所のポイント強いGがかかると血が下半身に偏ってしまう!


遠心力実験機、体が重くなってきましたねのスーパーのあるところ。矢野さんの入っているポッドがフレームの中でみえる  そこで、プロにG対策を学ぶべく矢野さんがやってきたのは、航空自衛隊の航空医学実験隊・遠心力実験施設!プロのG対策とは・・・なんと耐Gスーツというものがあるらしい!

 耐Gスーツとは、大きなGがかかったときに、下半身によけいな血が行かないように、空気を送り込んで下半身を締め付けるというパイロットの必須アイテム。そこで矢野さんは早速挑戦!サイズは少し小さいものの、着用しただけで下半身が締め付けられ、いかにも効きそうな感じです。

 その効果を試すため、矢野さんは遠心力実験機にチャレンジ。パイロット用のG訓練マシンで、一人乗りのボックスに乗り、大きなアームでぶんぶん振り回され、Gを体感する機械です。まずは耐Gスーツを付けない場合。ちょっと危険が伴うので、矢野さんの代わりに、施設の職員の方にトライしていただきました。すると・・・わずか3.7Gで、血液不足で視野が狭くなるというグレイアウトに!恐るべしGのパワー!そこで、矢野さんが耐Gスーツを付けてチャレンジ!すると、なんと素人にも関わらず5Gを達成!

 どうも上手くジェットコースターを克服できない矢野さん。係員の人からこっそり聞き出したところ・・・なんと、前に乗るよりも後ろに乗る方が楽かもしれない?そこで、早速後ろの席のGを測定してみると、わずかながらGが少ない!ところが実際 は・・・あまり根本的な解決にはならなかったようです。
 
所のポイント前と後ろでは乗った感じが違う!


 
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