2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

冬に急増!危険ホコリ  #465 99/01/24

 冬の季節、よく目立つのがホコリ。陽が射しているときに、じっと見ていると、空中をたくさん舞っているのがよく分かります。というわけで、番組がお邪魔したのは、毎度おなじみ矢野家。普段通り、平和な暮らしが展開されています。ところが、そこをスーパーアイという特殊なカメラで覗いてみると・・・そこかしこに山のようなホコリが!食事中だろうが寝ている間だろうが、お構いなしにもうもうと立ち上るホコリにビックリ!

所のポイント私たちの暮らしの中にはホコリがいっぱい!


ミナミツメダニ  ホコリはちり状の細かな粒子で、10ミクロン以下のもの。一般住宅では一年間に10キロほど溜まると言われています。そのホコリの正体を調べるため、掃除機でホコリを採取し、顕微鏡で覗いてみることに。すると、意外にもホコリは毛髪や、繊維などが中心。その他にも皮膚のカスや食べ物のカスなどもホコリの一部です。しかし、よく見ているとなにやらもっとすごい物が・・・もぞもぞうごめくものは、ダニ!さらにそのダニを食べる大きなダニまでいたのです。

 そんな雑多なホコリを日々無意識に吸い込んでいったい大丈夫なのでしょうか?ホコリが人間に引き起こす影響は様々。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支炎、角膜感染症などなど・・・やっぱり体に良くないようです。しかし、人間もやられる一方ではなく、ちゃんと防御戦を張っています。鼻毛や咳、くしゃみなどでホコリを対外に排出するシステムがあるのです。

 どこにでもあるように思われているホコリ。そこで、町中や高層ビルの屋上、空気がきれいと言われている田舎など、あちこちでホコリの量を測定してみると、意外にもさほど室内とホコリの量は変わりません。しかし、唯一ホコリの量が少ない場所を発見!それは海の上!水はホコリを吸着する性質があるため、海の上や雨の降った後などはホコリが少ないのです。

雪の結晶  ホコリに覆われている地球。成層圏には主に砂漠から舞い上がった砂ホコリが浮遊しています。しかし、そのホコリは人間の生活には不可欠な物だったのです!一般に雪や雨は、粒になって降ってきますが、水蒸気が冷やされて雨や雪の粒になるには、センターに核が必要なのです。そこで、空中でその核となるのが非常に微細なホコリ。そこで、人工雪づくりにチャレンジ!核さえあれば、アッという間に雪の結晶ができました!

 その他にもホコリはもっと大きな影響を私たちの暮らしに与えています。そのひとつがなんと夕焼け。同じ太陽なのに、どうして日中と日の入り、日の出のときでは色が違うのか?子供の頃には誰もが一度は感じたことのある疑問です。実はその原因がホコリだったのです。太陽の光は、昼間より夕方の方がより長い距離をホコリの層を通過してくることで、波長の短い青い光がホコリにぶつかってカットされ、波長の長い赤い光だけが通過してくるのです。そこで、人工的に夕焼けを作ってみよう!水に牛乳を入れ、ライトを当てると、牛乳の脂肪の粒に青い光がカットされ、オレンジ色の夕焼けが出来た!


所のポイント夕焼けのオレンジ色は大気中のホコリがあるからできる!




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