2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


特集 コアラ ユーカリ  #490 99/07/18

 毎年恒例となった夏休み特集!今年はオーストラリアです。オーストラリアといえば、リゾートのイメージが強いのですが、今オーストラリアは冬。とても寒い!というわけで、オーストラリアのもうひとつの魅力、コアラ、そしてコアラのエサとなっているユーカリの謎に迫ります!
 
 とりあえず、コアラを見るためにコアラ保護区へとやってきた魚住アナ。ところが、コアラは寝てばかり。これはいったいどういうこと?そこで、一日中コアラを観察してみることに。すると…なにやら昼間は寝てばかり…もぞもぞと動き出したのはなんと夕方。でも、夜になるとまた寝てしまいました!実は、コアラは薄暮性といって、明け方と夕方にしか活動せず、一日に20時間以上も眠っているような状態なのです。
 
 ユーカリの木はコアラのエサですが、オーストラリアでは家具から建物にまで、幅広く使われています。それはユーカリの木の成長が非常に早いから。日本でも夢の島をはじめとして、様々な場所に植樹され、世界中で緑化に貢献しています。のみならず、実は、ユーカリの木はギネスブックにも載っている世界で最も高くなる木のひとつ。その名もビッグ・ツリー。なんと100m近い巨木が今でもそびえ立っているんです。ユーカリの木は環境に適応して、大きくなったり、小さくなったり、様々な種類があるのです。
 

 
 
所のポイントユーカリは世界最大の木!

 
おんぶしているコアラの親子  普段はおとなしいコアラでも、時折激しく活動することがあります。そう、それは恋の季節。オスはなわばりを示すテリトリーソングをうなりはじめ、木に臭い付けをしはじめます。しばらくすると、交尾を行い、とても小さな赤ちゃんを産みます。有袋類は胎盤がないため、とても早産。そのかわり、袋の中で大事に育てます。コアラの袋の入り口は下向きで、滅多に顔を出していることはありません。
 

 

 
激しく燃えるユーカリの枝とそれを持っている魚住アナ  ユーカリに多量に含まれ、薬などに利用されているもの、それがユーカリ油。しかし、ユーカリ油のおかげで、ユーカリはとても燃えやすく、危険な木だといいます。森の中にも、山火事危険の看板が!そこで、実際にユーカリの木を燃やしてみることに。すると、みるみるうちに火がついて…魚住アナ絶叫!しかし、燃えやすい一方で、とても火事に強いのがユーカリの特徴。ユーカリ油の多く含まれている外側だけが早く燃えて、炭になって内側を守るという役割を果たしているのです。
 
   ユーカリの木は栄養素が多く、とても利用価値の高い木。ところが、ユーカリを食べるのは、コアラなどほんの一部の動物だけ。そこで、実際にユーカリを他の木に混ぜて、コアラ以外の動物に与えてみたところ、やはり全く食べません。実は、ユーカリには多量のタンニンが含まれていて、タンパク質と結合して消化できない物質になってしまうのです。では、いったいどうしてコアラだけがユーカリを食べることができるのでしょうか?実は、その秘密がコアラの盲腸に隠されていました。コアラの盲腸は世界最大、1.5m!その盲腸がバクテリアの発酵タンクとなって、タンニンとタンパク質の結合を分解してしまうのです。
 

 
 
所のポイントコアラの盲腸は動物一大きい!

 

 
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