STORY

第1話

高梨雛子(高畑充希)は、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し続けるスタートアップ企業、「リレーション・ゲート」の社長秘書。社長の浅海(松田翔太)はカリスマ性のある男だが、直感で動く彼の“ムチャブリ”に、雛子は振り回されてばかり。おかげで6年間彼氏ナシのまま、30歳を迎えてしまった。

そんな雛子にクリスマスの夜、いつものように浅海から突然の電話が入る。社内で募っていた新規事業の企画に、雛子も応募しろというのだ。いつものムチャブリに雛子はヤケクソで、数年前に出した企画書の年号を平成から令和に書き換えただけで提出する。すると困ったことに企画は採用され、雛子は前ふりもなく子会社設立の記者会見の場で、突然社長に任命されてしまう!

右も左もわからないまま、浅海が買い取った創業50年の老舗フレンチレストランを、1ヵ月でリニューアルするよう命じられる雛子。部下として配属された野心家でナマイキな若手社員・大牙(志尊淳)は、自分の新規事業の企画が雛子に負けたことを納得していない様子。

そんな大牙たちと共にレストランへ向かった雛子だったが、店が買い取られていたことを知らされていなかったシェフの古賀(神保悟志)たちは猛反発!
大牙は古賀に対して、顧客を開拓するためにコース料理ではなく比較的安価なアラカルトが売りの店にしようと提案。正統なフレンチのコース料理にこだわる古賀は、採算を優先する大牙に食ってかかり、2人を仲裁しようとした雛子は古賀に殴られてしまう!

店の存続のためとはいえ、意見が違う古賀をクビにすることもできず、覚悟のなさを大牙から指摘された雛子は、社長を辞めたいと浅海に申し出る。デスクを片付け、会社を後にする雛子。一方、古賀は店のため腹をくくって安価な新メニューの開発に着手していた。そんな古賀の思いを知り、夜通し新メニューの試食に付き合う雛子。遂に料理は完成し、浅海からも味を認めてもらった彼女は、真剣に仕事に向き合う同僚達の姿に心を改めて、社長を続けさせてほしいと申し入れるのだった。