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  • #131 若月元樹 (むろと廃校水族館・館長)
  • 2024年4月5日(金)放送
  • 今日の冒険者は、若月元樹。
    高知県室戸市の廃校になった小学校を、遊び心あふれる水族館に生まれ変わらせた。
    手洗い場をイセエビが闊歩し、屋外プールにはサメが泳ぐ。
    展示しているのは、地元の漁師さんの定置網などにかかった生き物たち。毎朝もらいに行く。
    「地元でとれた魚を、地元で見てもらう」、それがコンセプトだ。
    今や全国から年間約10万人が訪れる人気スポットとなっている。

    ターニングポイントは、ウミガメの調査で室戸を訪れた時。
    海とともに、たくましく生きる人々に惹かれた。

    そして、水の中で展示するのは、生き物だけじゃない。
    ウミガメの腸から出てきたレジ袋や、生き物に刺さっていた釣り針・・・。
    人間が出したゴミが引き起こす「海の現実」も伝えている。

    目の前の、見えない世界とつながれる場所。
    廃校になった小学校は、今も室戸の海を伝える「学び舎」であり続けている。

    ミライはきっと、変えられる。