#575 『和ろうそく』(15/6/7 放送)

岐阜県 古川町

「三嶋和ろうそく店」は、江戸時代から続く老舗ろうそく店。ここで作られている和ろうそくは「生掛け和ろうそく」と呼ばれ、原料は全て天然、植物性です。生掛とは「混じりけのないもの」を「幾度も幾度も塗る」という意味です。蝋はハゼの絞り汁から、芯は和紙、い草(灯芯)、真綿でつくられます。全国に10軒程度しかない和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけと言われています。ご当主の熟練の技の中からは、様々な音が聞こえてきます。

#575

■ DIRECTOR'S COMMENT

ロウをかける作業は15回以上も繰り返し繰り返し行い、その工程の後に、今度は手でろうを塗っていきます。そうすると、空気に触れることでろうが白くなっていくのだそうです。改めて、古くから伝わる伝統的な技法はこれからの日本に残すべきものだと感じました。建物も、長屋造りの古いものでとても魅力的です。タイムスリップしたような気分が味わえる、不思議な空間でした。(益子さおり)

■ ACCESS

飛騨古川駅から三嶋和ろうそく店まで徒歩で約5分

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