#583 『都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)』(15/8/2 放送)

宮崎県 都城市

都城地方では、古くから大弓が生産されていました。都城大弓は、江戸時代から作られ、競技用の弓でありながら、国の伝統的工芸品にも指定されています。火入れした弓竹を、握りの部分を中心にして削り、弓の両端になるほど少し薄くなるように削った後、打ち込みという作業に入ります。打ち込みでは、竹を3枚重ねて接着しヒモで縛り、ヒモの隙間にくさびを差し込み打ち込んでいきます。曲げながらくさびを打ち込む事で反りを作り、100本以上のくさびで微妙な弓の形に整えていきます。

#583

■ DIRECTOR'S COMMENT

都城は竹弓の生産量国内9割を占める産地。ここで弓作りが盛んになったのは、近くに材料となる竹が豊富にあったからだそうです。ですが、最近は高齢化で竹林を管理する人がいなくなってしまい、よい竹を集めるのが大変なんだそうです。竹弓は熟練した職人さんの手作業で作られるのですが、完成品は本当に格好良かったです。最近はカーボン素材の弓もあるそうなんですが、やはり射手の腕が上がってくるとみんな竹弓を使うようになるそうです。伝統あるものはやっぱり優れているんですね。(鈴木響)

■ ACCESS

鹿児島空港から都城市まで車約1時間

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