#585 『鰹節の焙乾』(15/8/16 放送)

鹿児島県 枕崎市

鰹節の焙乾は、ナラ・クヌギ・カシなどの薪を燃やし生の鰹を乾燥させる作業です。焙乾は、1日3~4回薪を焚き、3~4週間かけて行います。下から上がる煙で鰹をまんべんなく燻せて、より香りと風味の良い鰹節にします。焙乾した後は、鰹節同士をぶつけ合い、その音を聞きます。鰹節が完成すると乾いた軽い音がします。

#585

■ DIRECTOR'S COMMENT

日本の食卓には欠かせない食材の1つですが、作業工程を見る機会は意外と少ないと思います。完成するまでにいくつもの工程を経て半年以上かけて完成する鰹節ですが、「焙乾」は生の鰹を燻すのに大量の薪を燃やすため作業場はもちろん、煙が外までもうもうと溢れるので以前観光客の方が火事と勘違いされたというエピソードも!普段から何気なく食べている鰹節も、実は手間暇がかかった食材ですので鹿児島への旅行の際にはぜひ、枕崎にもお立ち寄りください。(亀井清行)

■ ACCESS

鹿児島空港から枕崎市まで車で約1時間40分

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