#589 『向島百花園のスズムシ』(15/9/13 放送)
東京都 墨田区
向島百花園では、江戸時代から続く伝統行事「虫ききの会」が行われています。「虫ききの会」は、天保2年に没した向島百花園の創設者・初代佐原鞠塢(さはらきくう)を追善供養する「放生会」が始まりとなっています。鞠塢の命日である旧暦の8月29日に庭園に虫を放つことが慣例となっており、明治39年頃から「虫はなち会」という形で、虫の鳴く声を楽しむ催しごととして今も続いています。夕方になると、虫を園内に放中し、その鳴き声を聞く一足早い秋の訪れを感じる行事です。
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■ DIRECTOR'S COMMENT
ADの森野です。向島百花園は、風情のある素敵なところでした。撮影の日には、友達同士で浴衣を着て「虫ききの会」に参加している子どもたちもいました。楽しそうに放虫する様子を見ていると、なんだか心が温まりました。鈴虫の鳴く声など、意識してあまり聞く機会がなかったので、意識的に聞くと、きれいな声で鳴くんだなあと、うまれて初めて気がついたような心持です。(森野好)
■ ACCESS
東武スカイツリーライン「東向島駅」から向島百花園まで徒歩で約8分