#600 『圓光寺 水琴窟の音』(15/11/29 放送)

京都市 左京区

圓光寺の始まりは、徳川家康が開いた洛陽学校。庭園には、枯山水「奔龍庭」が広がり、更に中門を抜けると苔と紅葉で有名な「十牛之庭」があります。本堂前には水琴窟が設置され、不思議な音が響いています。紅葉の名所でもあり、秋になるとまるで燃えるような赤色が美観を呈します。

#600

■ DIRECTOR'S COMMENT

圓光寺は京都の駅から北東の山沿いにあります。今回の撮影では夜明けと共に訪問し、まだ鳥たちがさえずる時間から拝観前である9時までの撮影となりました。ただ西斜面にお寺がある事もあり、街に陽が落ちてもお寺は陰の中にありました。美しい紅葉を撮ろうと境内を駆け回っていたのですが、中々思うような画が撮れません。時計を確認すると撮影終了時刻の50分前。山頂から差し込む光。紅く染まり出した葉はその色を増して行きます。それはキャンバスに原色の絵の具を落としているかのようでした。あちこちで「色」が咲き乱れ始めます。映像は光と陰。ってこの番組では「音」が重要なのですが…昔手にした撮影監督の本を久々に読みたくなりました。(村上 宗義)

■ ACCESS

一乗寺駅から圓光寺まで車で約10分

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