#608 『柳沢の焼け八幡』(16/1/24 放送)

宮城県 加美町 柳沢地区

600年の伝統を持つ火難除け、五穀豊穣や家内安全を祈願する行事。毎年、1月14日~15日にかけて実施されます。日中に竹と藁で御小屋を建て、12束の藁燈籠を作成し、夕方に燈籠に火をつけてその年の月々の天候を占います。15日の早朝には、若者達が集落の家々を訪れて嫁や女性の顔にかまど墨を塗りつけて神の加護を願い、御小屋を勢いよく燃やして当年の作柄を占います。そんな勢いよく炎が燃え盛る音が響きます。

#608

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回撮影したお祭り、お神酒を持って家々を巡るのは早朝4時からですが、実はその2時間前から男衆は集会所に集まり、体を温めるためにお酒を飲んでいたんです。そういうと「宴会で楽しそう」と思うかもしれませんが、実はこれも儀式の一つで、全員が和服姿、ずっと正座で、杯に酒を注ぎ「よいさー」のかけ声と共に飲み干す。これを2時間の間、何回も繰り返すんです。しかもお酒以外にあるのは漬け物だけ。参加している男衆は寒中を走るのはもちろん、これも本当に大変そうでした。(鈴木響)

■ ACCESS

東京駅から西古川駅まで電車で約2時間30分

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