#851
『アマミノクロウサギの声』(20/10/25 放送)
鹿児島県 奄美大島
アマミノクロウサギは、鹿児島県の奄美大島と徳之島の2島のみに生息している日本固有種で、絶滅危惧IB類に分類されています。その名のとおり黒褐色の毛で覆われており、寿命は飼育下でおよそ15年。体長は41~51㎝と小学校で飼育されているようなウサギとほぼ同じ大きさですが、耳が小さいのが特徴です。奄美大島の山奥深くで、生きた化石と言われる動物の声が聞こえてきます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
普段滅多に見られないという絶滅危惧種のアマミノクロウサギ 。今回は幸運なことに、十数回も出会うことができました。コーディネーターさんのおかげです。さて、番組で紹介した通り、アマミノクロウサギは奄美諸島がその昔大陸と地続きだった頃にやって来たウサギが固有種となりました。ぱっと見て分かるのは、耳が短く、後ろ足が発達していない事。後脚が短いのはウサギを追う動物が奄美にいなかった事が原因だそうです。そのせいなのかウォンバットや、コアラのように丸みを帯びていて、何だか動きももっさりとしています。見慣れて来ると愛嬌があって可愛いなーと感じてしまいます。一時絶滅へと向かっていましたが島民たちの努力の甲斐もあって少しずつ数が増えて来ているそうなので、会える確率もグンと増えています。ぜひ一度その目で本物を見て頂きたいです。(村上宗義)
■ ACCESS
羽田空港から奄美空港まで直行便で約2時間20分
