#855
『モズの高鳴き』(20/11/22 放送)
東京都 八王子市
モズは、スズメより少し大きい鳥で、見通しのよい高いところで見かけることができます。他の鳥の声をまねるのがうまく、そのためモズを漢字で「百舌鳥」とあらわします。秋から冬にかけて1羽だけで縄張りを持つ習性があり、オスもメスも別々に縄張りを作ります。そしてそれを守るために「キィーキィーキチキチキチ」と鋭く鳴くと言われており、たとえ異性であろうとも縄張りへの侵入は許しません。また「モズの高啼き七十五日」といい、モズの高鳴きを初めて聞いてから75日目に霜が降りだすとして、農作業の目安にしている地域もあります。秋の訪れとともに樹上から聞こえる鳴き声があります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回の撮影で、モズという鳥を生まれて初めてまじまじと観ることになりました。クリクリのお目々に丸っこいフォルム、「よく観たらかわいいなー」と思っていました。その生態を知るまでは・・・なんとモズは他の小鳥を襲って食べてしまうのだそうです。あんなかわいい顔して。撮影中は捕食する姿を目撃することはありませんでした。ただ、高い木のてっぺんに止まっていたモズが、高飛び込みの選手のように真下に急降下するのを何度か目にしました。「あの動きで小鳥を襲うのか?あんなかわいい顔して・・・」モズも人も見かけで判断してはいけませんね。最後に、今回の撮影でお世話になりました八王子・日野カワセミ会の皆さん、本当にありがとうございました。(千葉朋寛)
■ ACCESS
八王子駅から松竹農村公園まで車で約30分
