#867 『電鐘式踏切』(21/2/14 放送)

三重県 四日市市

昭和初期、踏切の自動化が始まり、踏切警報機の頂上に鐘を設置し、直接この鐘を叩き音を鳴らす「電鐘式踏切」が普及しました。その後、電子技術の発展により、現在の踏切警報機の警報音は、ほとんどが電子音となりましたが、三岐鉄道の三岐線には現在3か所(鉄製の鐘が1つ、アルミ製の鐘が2つ)に電鐘式踏切が残っており、今でも昔ながらの懐かしい音を聞くことができます。

#867

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、三岐鉄道さんに許可を頂き、三岐線の踏切で撮影を行いました。時刻表を片手に、撮影のため踏切で一日中ねばっていましたが、普通の列車とは別で、たまに貨物列車にも出会うことができました。踏切の警報音も懐かしさを感じますが、もう一つ、懐かしさを感じたのが、三岐線の列車でした。実は三岐線では、かつて首都圏を走っていた旧西武鉄道から引き取った列車が走っており、私は、地元の電車が西武線で、子供の頃から乗っていたので、三岐線の列車に乗ってみて、外装の色味や中のシートの具合など、ほぼ小さい頃に乗っていたものと同じで感動しました。鉄道ファンも、電鐘式踏切や旧西武鉄道の列車を見に訪れる人も多いようです。(森野 好)

■ ACCESS

近鉄名古屋線「近鉄名古屋駅」から三岐線「平津駅」まで電車で約40分

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