#868 『組紐作りの音』(21/2/21 放送)

東京都 日本橋

組紐とは、日本伝統の工芸品で、細い絹糸や綿糸を組み上げた紐。組紐が日本に伝わったのは、仏教が伝来した飛鳥時代。その後、平安時代には日本独自の組紐技法が確立したと考えられています。糸車をパンパンと叩いて行く音、紐を織り込んで行く時のカタン、カタンと響く音が聞こえてきます。

#868

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回、撮影に伺った日本橋の「龍工房」ですが、大戦時もパラシュートの紐を作る事で、仕事を途絶えさせる事なく明治から続いて来ました。近年、この工房ではレディ・ガガの編み上げ靴の紐、Canonのストラップ、更にはエルメス店舗の組紐のカーテンなどなど、多くの驚くような所とのコラボを実現しています。これこそが130年以上続いて来た歴史の成果です。番組で伝統工芸を訪ねると、なくなりそうな技術をどうにかできないだろうかと、足りない頭を悩ませる事が多かった中で、今回はとても元気になれる本当に嬉しい工房でした。龍工房の皆さま、撮影ご協力ありがとうございました!(村上宗義)

■ ACCESS

人形町駅から龍工房まで徒歩で約2分

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