#869 『江戸木目込人形』(21/2/28 放送)

埼玉県 岩槻区

「江戸木目込人形」は江戸時代中期に、京都の上加茂神社の神官が祭事に使う木の残片で作った人形がはじまりと言われています。縫い上げた衣装を着せる人形とは違い 桐の木の粉で作った胴体に溝を掘り、布地を直接はめ込んで着ているように見せるのが特徴。また、目や口を直接描きいれるため、制作者によって風合いが変わってくるのも大きな特徴です。桐で作られているので軽くて丈夫で型崩れしにくく、一生ものとして愛用できます。江戸時代から続く伝統の音が聞こえてきます。

#869

■ DIRECTOR'S COMMENT

取材させて頂いた新井さんは、伝統工芸師に認定されている方で、人形の街 岩槻で江戸木目込人形の伝統と技をお父様から受け継ぎ、新たに息子さんへ伝えています。布を木目込む音はとてもかすかな音なので、外から聞こえてくる救急車の音や、人の話し声などが入らないよう、新井さんと細心の注意を払って撮影しました。やわらかな風合いが可愛らしい江戸木目込人形、私もひとつ欲しくなりました。(島袋みさと)

■ ACCESS

岩槻駅から新井人形店まで徒歩で約10分

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