#870 『キレンジャクの声』(21/3/7 放送)

北海道 根室市

全長は約19.5cm。頭には短い冠羽があり、尾の先端が黄色をしているのが特徴です。キレンジャクは果実を餌にし、ヤドリギという落葉高木に寄生する植物の実が好物で、木の実を食べつくすと別の餌を求めて移動して行きます。「チリリ」「ピピピ」と小さな声で地鳴きをし、仲間とコミュニケーションを取っています。集団のキレンジャクが一斉に泣くと、小さな鈴がたくさん鳴っているかのような美しい鳴き声が聞こえてきます。

#870

■ DIRECTOR'S COMMENT

毎年見ることができないキレンジャク。それにも関わらず、この鳥は昔から人々の心に焼き付いて来たようです。平安時代から“連雀”の名は和歌で詠まれ、秋の季語にもなっています。果たしてその頃に見ていた連雀と今のキレンジャクやヒレンジャクが同じものか分かりませんが、全国に飛来しているので、きっと同じ鳥だったのでしょう。実がなるようにとどまって皆でいる姿はかわいいのに、一斉にやって来て、実をむさぼる姿は結構な迫力です。(村上宗義)

■ ACCESS

釧路空港から根室駅まで車で約3時間

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