#871 『西教寺の不断念仏』(21/3/14 放送)

滋賀県 大津市

西教寺は、明智光秀ゆかりのお寺。元亀2年(1571年)織田信長の比叡山焼き討ちの際に、災禍をこうむりましたが、明智光秀が復興に尽力しました。また、明智光秀の妻や一族の墓提寺でもあります。このお寺では、朝から夕方まで「不断念仏」が、室町時代から今に至るまで毎日続けられています。念仏を10回唱え、鉦を1回打ちます。寺の境内には、絶えることなく鉦の音が響いています。

#871

■ DIRECTOR'S COMMENT

西教寺は明智光秀ゆかりのお寺。不断念仏は、朝から夕方まで毎日、室町時代から今に至るまで続いているというのが驚きでした。御手洗いなどで離れることはあるとのことですが、二人で交代で行っていると聞き、更に驚きです。境内で撮影していると、定期的に、鉦の音が響いていました。「細川ガラシャ夫人」という歴史小説(細川ガラシャは光秀の娘)に西教寺の描写があり、その中で作者は明智光秀に「わしはこの鉦の音が好きなのじゃ」と語らせています。私もそう思える、澄んだ綺麗な音でした。(森野好)

■ ACCESS

京都駅から西教寺まで車で約40分

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