#873 『コガモの求愛』(21/3/28 放送)

東京都 八王子市

コガモは、日本の水辺にやってくるカモで一番小さいカモ。日本では冬鳥で全長約38cm。湖沼、河川、池、海岸などに群れでいることが多く、都市部の小さな川や公園の池でも見ることができます。地上や水面で餌を摂ることが多いですが、時に逆立ちして水面下の餌もとります。また猛禽類に狙われるなど、生命が危険な場合には、潜水して逃げる習性もあります。オスの色彩はカラフルですが、メスは茶色系で地味で細かい模様をしており、日本へやってくるときはメスと同じような色で、やがてオスは美しい姿にかわり、メスへの求愛をはじめます。日本という越冬地で結ばれたオスとメスは、春、北へ旅立ち、産卵、子育てをし、再び越冬地へ向かいます。メスに愛を告げるオスの鳴き声が聞こえてきます。

#873

■ DIRECTOR'S COMMENT

コガモのコロニーを撮影すること2日間。その間いろいろな場面を目にしました。野良猫の襲撃、トンビの空襲、コロニーのど真ん中に突如舞い降りた大きなダイサギ、などなど。住宅街を流れる川でも野生の攻防を目撃できるんですね。コガモの情報を教えていただいた八王子・日野カワセミ会の会長さま、本当にありがとうございました。(千葉明寛)

■ ACCESS

東京駅から八王子駅まで電車で約1時間

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