#883 『雷おこしを作る音』(21/6/6 放送)

東京都 台東区

浅草の名物菓子として知られる「雷おこし」。江戸時代後半から浅草で売り始められ、200年以上も続いています。「雷おこし」という名称は雷門に由来しており、おこしとは蒸した後、乾かしたお米に水飴などを固めたお菓子とされており、当時は雷除けのおまじないとして売られていました。江戸後期から変わらぬ製法で作り続けられており、蒸し米を炒って作った「おこし種」に、140度前後前まで熱した水飴、黒蜜などを混ぜる作業は、冷えて固まってしまう前に作業しなければならないので、職人さんの手によってテンポよく混ぜていきます。浅草寺の門前で伝統の音が聞こえてきます。

#883

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回取材した常盤堂さんは、江戸時代後期に雷門の脇で雷おこしの露天商を始めて以来、200年以上この地で雷おこしを売っているそうです。今ではほとんどの商品は工場で作っているのですが、ここ本店では特別に、実演販売が行われていて、昔ながらの作り方を見て、出来立ての雷おこしを買うことができます。味も、この実演販売でしか買えないオリジナルになっているので、近くに行った際はぜひ買ってみてください。(鈴木和宣)

■ ACCESS

浅草駅から常盤堂雷おこし本舗まで徒歩で約1分

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