#885 『長胴太鼓の皮張り』(21/6/20 放送)

東京都 浅草

別名「宮太鼓」とも呼ばれる長胴太鼓は、祭りなどで使われる最も代表的な和太鼓。胴に使う木はケヤキが最良とされ、一本の木から中をくり抜き削り出します。皮には牛皮を使用し、鋲を打ち固定します。皮張りでは、ジャッキを使い皮の張りを調整し、調律をします。皮は湿った状態で張りますが、乾燥すると音が高くなるため、それを想定して音色を決めます。また、湿度や空気の乾燥にも影響を受け、季節によっても音が変わるため、職人が耳で聞いて音色を調整します。出来立ては、音を高くしており、長く使ううちに良く馴染み、味わい深い低音になっていきます。

#885

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、創業天保6年の老舗「岡田屋布施」さんが撮影の協力をしてくださいました。皮張りの音風景の紹介がメインとなりましたが、他にも色々な工程を撮影させて頂いており、社長や職人さんは全て叶えられるように準備して下さり、とても親身に対応して頂きました。今回、出演して下さった職人さんは、太鼓の打ち手でもあるとのことで、「7秒くらいで締めになるフレーズで打ってください!」とお願いした時に、即興でカッコいい音を奏でて下さり、感動しました!(森野 好)

■ ACCESS

東京メトロ銀座線「浅草駅」から岡田屋布施まで徒歩で約10分

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