#887 『ツミの子育て』(21/7/4 放送)

東京都 板橋区

ツミは日本最小の猛禽類で、全長26cm(オス)、30cm(メス)とヒヨドリ大の大きさをしています。「キィーキキキキキッ」と特徴ある節回しの声を出します。雑木林や公園、街路樹など比較的人の生活に近い環境の大木に巣をつくる例が多く見られています。住宅街の公園で珍しい声が聞こえてきます。

#887

■ DIRECTOR'S COMMENT

ツミを調べていて、面白かったことが幾つかあります。例えば、ツミの巣のそばにはオナガも営巣し、オナガは雛を狙うカラスなどをツミに追い払ってもらう共存関係を作る事。と言っても、ツミに雛を食べられてしまう事もあるそうです。そのせいなのか撮影中に、ツミがオナガに追われている光景がありました。 また、強いものしか育てないという非情さがツミにはある事。以前ツミの子どもがカラスに襲われ巣から落ちて羽を怪我をした時、なんとか巣に這い上がって来たその雛に、親はその後餌をあたえることがなかったそうです。厳しい生態系の頂点にいる鷹類はそうやってこれまで生存して来たのですね。弱いものは生きられない。今回育っている2羽の雛はこの後、無事に成長し新しい親となれるのか、気になるところです。(村上宗義)

■ ACCESS

東京駅から小竹向原駅まで電車で約30分

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