#889 『ヒメハルゼミの蝉時雨』(21/7/18 放送)

千葉県 睦沢町

妙楽寺周辺の森林は「妙楽寺の森」として千葉県の天然記念物に指定され、さまざまな鳥や昆虫類も生息しています。特に天然記念物「ヒメハルゼミ」の生息地としても知られ、セミの鳴き声を聞きに毎年、多くの人々が訪れます。体長は約30~36mmの小型のセミで、発生する時期は、6月下旬頃からの約1ヶ月間で、地上での寿命は2週間と言われています。妙楽寺の森から初夏を告げる音が聞こえてきます。

#889

■ DIRECTOR'S COMMENT

ヒメハルゼミは限られた狭い地域にしか生息しない珍しいセミです。現場に到着した時は全くセミの鳴き声は聞こえず、「本当にここにいるのか?」と疑った程ですが、一匹が鳴き始めると、一気に、まさに「森全体が包まれる」という言葉がぴったりなくらいに蝉が鳴きだして驚かされました。今回お邪魔した妙楽寺さんは、平安時代に創建された歴史あるお寺で、御本尊は国の重要文化財にも指定されています。お参りがてら、生であの蝉時雨を聞いて欲しいです。(鈴木和宣)

■ ACCESS

上総一ノ宮駅(外房線)から妙楽寺まで車で約20分

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