#897 『南部鉄瓶 鉉鍛冶』(21/9/19 放送)

岩手県 盛岡市

約400年の歴史をもつ南部鉄器は、南部藩の藩主が茶道に造詣が深く、良質な鉄などがとれることから発展しました。中でも南部鉄瓶にとって、鉉はなくてはならないもの。鉄瓶本体は鋳型に鉄を流し込んで作られますが、鉉には図面などがなく、鉄瓶1つ1つに合うようにデザインを考え、金槌一本で鉄を叩いて作り上げます。匠の奏でる音が聞こえてきます。

#897

■ DIRECTOR'S COMMENT

ロケでは、盛岡手づくり村にある盛岡で唯一、鉉を手作りしている工房「鉉屋」さんにお邪魔しました。ご出演頂いた菊池さんは、たった1人先代からの教えを受け継ぎ、鉉を作り続けています。今回は、中が空洞になっている「袋鉉」の鍛造を取材。 ほんの数分の間に美しい鉉が出来上がる様子は ついついカメラを回す手を止めて見とれてしまうほど見事です。また、そうして出来上がった鉉は、最後に鉄瓶本体を作っている工房で取り付け作業が行われます。盛岡へお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。また「鉉屋」「薫山工房」いずれも「盛岡手づくり村」内にあります。(島袋みさと)

■ ACCESS

盛岡駅から盛岡手づくり村まで車で約15分

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