#910 『小田原城のすす払い』(21/12/26 放送)

神奈川県 小田原市

「小田原城」の天守閣では年末になると、1年間で門などにたまったすすやほこりを落とす、恒例の「すす払い」が行われます(今年は12月9日に実施)。またかつて江戸城で師走にすす払いをしたことから毎年、年の瀬を前に行っています。すす払いは、古くからの慣習に従い公園内で切ってきたばかりの約5メートルの女竹(めだけ)を使用します。小田原城総合管理事務所の職員たちが女竹を左右に振り、汚れを清めると言われています。小田原城址公園には、年の終わりに聞こえてくる音がありました。

#910

■ DIRECTOR'S COMMENT

小田原城のすす払いは、毎年12月上旬ごろに行われている師走の風物詩。公園内に生えている女竹を切り出し、先の部分だけ葉を残したもので、天守閣の入口や城門の埃を落として行きます。江戸時代に江戸城のすす払いが12月13日に行われていたことから、これにならって始まったそうです。今年一年の汚れと邪気を払い、清らかな姿になったのち、正月飾りが施され新年を迎えます。(鈴木和宣)

■ ACCESS

小田原駅から「小田原城址公園」まで徒歩で約10分

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