#919
『シンバル作り』(22/2/27 放送)
栃木県 高根沢町
栃木県高根沢町出身の山本学さんは、手作業でシンバルを作る職人。高校オーケストラで打楽器を始めた時にシンバルの音色に満足できなかったそう。高校2年生で佐藤打楽器研究所に入り佐藤英彦さんに弟子入り。その後「山本シンバル」としてシンバル製作を始め、現在ではトルコから青銅の素材を取り寄せオリジナルのシンバルを作り続けています。世界の音楽家から注目される音があります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回取材した山本さんは、元々は打楽器の演奏者で、個人的に好きな音が出るシンバルを作りたくて趣味で始めたそうです。すごいのは、作り方は完全に独学で、何度も試行錯誤を繰り返しながらマスターしたんだそうです。シンバルの中央、カップの部分は音色を左右する重要な部分なのですが、100年ほど前から機械プレスで成型されるようになったため、手で打ち出せる人は世界にもほとんどいないそうです。その技術を身につけた結果、繊細な調整が可能で、山本さんのシンバルは不協和音の少ない、調和の取れた心地よい音がします。その音が評判となり、趣味で始めたシンバル作りが、今では世界中のミュージシャンから注文がくるものになっています。(鈴木和宣)
■ ACCESS
宇都宮駅から「高根沢町」まで車で約30分
